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電子書籍ストア利用率トップは僅差で楽天kobo〜ICT総研調査

 株式会社ICT総研は26日、電子書籍市場についての需要予測調査結果を発表した。市場は順調に拡大すると見込んでおり、電子書籍コンテンツの市場規模は2013年度に1010億円、2016年度に1850億円に達すると予測している。

電子書籍コンテンツの年度別市場規模予測(レポートより転載)

 今回のレポートは、研究員による取材、アンケート調査、各種文献などをもとに、ICT総研が独自に推計したもの。なお、レポートにおける「電子書籍コンテンツ」とは、デジタル化された書籍、コミック、雑誌の意味だが、新聞は対象外とされている。

 調査によると、2012年度の電子書籍コンテンツ市場は729億円。うち、457億円がフィーチャーフォン(従来型携帯電話)向けで、残る272億円がスマートフォンやタブレット、電子書籍専用端末向けだった。

 続く2013年度には、市場規模が1010億円に拡大する見込み。内訳はフィーチャーフォン向けが370億円、スマートフォン向けが640億円で、構成比は逆転した。以降、2014年度は1220億円、2015年度1530億円、2016年には1850億円と予測している。

 電子書籍閲覧用端末の出荷台数規模については、2012年度で合計549万台。内訳は、専用端末が約60万台、タブレットが約489万台だった。専用端末の構成比は約11%にとどまったが、レポートでは「今後もタブレット端末が市場を牽引する形は変わらない」と分析している。なお、2013年度の出荷台数予測は712万台。2015年度には大台の1000万台を超えるとしている。

電子書籍閲覧用端末の出荷台数予測

 このほか、インターネットユーザー1万2917人を対象に、電子書籍ストアの利用動向を尋ねたところ、最も利用率が高かったのは「楽天kobo」で2.5%、「Kindleストア」は2.1%で2位だった。2%を超えたサービスは他になく、「iBookstore」でも1.4%。以下、「eBookJapan」が1.3%、「honto」が1.1%と続いた。

 利用率の低さについて、レポートでは「書籍の取り扱い点数が不十分」「ストアごとの専門性(強み)もわかりにくい」と指摘。今後は、ユーザーに使いやすいストアに収れんさせる必要があるとしている。

(森田 秀一)