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「Firefox 23」正式版公開、ページ共有ボタン追加、blink要素はサポート終了

 Mozillaは6日、ウェブブラウザー「Firefox」の最新版となるバージョン23の正式版を公開した。デスクトップ版(Windows、Mac、Linux)はMozillaのサイトからダウンロードでき、Android版はGoogle Playからダウンロードできる。

 デスクトップ版のFirefox 23では、Social APIを利用してページを共有する機能を追加。ツールバーに「共有ボタン」が追加され、現在閲覧しているページを簡単にSNSなどで共有できるようになった。リリース時点では、FacebookメッセンジャーとCliqzでこの機能が利用可能となっている。

閲覧中のページをSNSなどで共有するボタンが追加

 セキュリティ面では、中間者攻撃やHTTPS通信を利用するページの盗聴を防ぐため、HTTPとHTTPSが混在している「混合コンテンツ(Mixed Content)」を標準でブロックするようになった。ブロック時には、アドレスバーの左側に盾のアイコンが表示される。

 このほか、アドオンのインストール通知インターフェイスがシンプルになり、DVXA2を利用したH.264のデコードに対応(Windows Vista以降)した。また、Netscape Navigator 2で導入された、テキストを点滅させるためのblink要素をサポートしなくなり、CSSの「text-decoration: blink;」からも点滅効果が削除された。

 Android版では、ページを下方向にスクロールするとナビゲーションバーが隠れるようになった。また、スマートバーを長押しすることでRSS/ATOMフィードを購読できる機能や、デフォルトの検索エンジンを変更できる機能などが追加された。

 計13件の脆弱性の修正も行っている。脆弱性の重要度は、4段階で最も高い“最高”が4件、2番目に高い“高”が7件、3番目に高い“中”が1件、最も低い“低”が1件。

 また、このバージョンからFirefoxのロゴが変更され、よりフラットでシンプルなデザインとなった。

Firefoxの新ロゴ。よりフラットでシンプルなデザインに変更された

(三柳 英樹)