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米Google、「会話的なモバイル検索」を目指す改良~iOS用新検索アプリも

検索サービス開始から15年、Googleが記念イベントを開催

 米Googleは26日、Google検索開業15周年を記念した報道発表イベントで、新しい検索機能や新しいiOSモバイルアプリの計画を発表した。

 Googleは発表において、話しかけるだけですぐに答えがわかる、場合によっては話しかけなくても答えを推測して利用者を助けることを目標にしていることを強調。その長期的目標達成を目指す直近の改良がいくつか発表された。

Google検索15年の歩み

 新しい検索機能では、ノウレッジグラフが改良され、従来より多くの質問に答えられるようになった。回答の見せ方も改良された。答えにくい質問にも回答でき、2つの事柄を比較する機能も搭載された。

 Google公式ブログでは、そのいくつかの利用例が挙げられている。スマートフォンに「印象派画家について教えて」と質問すると画家一覧が表示され、それぞれの画家についてさらに詳しく掘り下げていくことができる。そのための画面も改良された。また、新しいフィルターツールを使用して、回答をさらに絞り込んでいくこともできる。

 2つの事柄を比較することも可能だ。例として、バターとオリーブオイルに含まれている脂肪分を調べたいとする。スマートフォンに「バターとオリーブオイルを比較して」と話しかけると、この比較ツールがバターとオリーブオイルの性質を表形式で比較表示する。Googleでは犬の種類、惑星など様々な物事について比較できると説明しており、今後対象物をさらに増やす計画だ。

「印象派画家について教えて」と質問すると画家一覧が表示され、それぞれの画家についてさらに詳しく知ることができる
「バターとオリーブオイルを比較して」と話しかけると、それぞれの性質が比較表示される

 また、今後数週間以内にiPhoneとiPad向け新Google検索アプリを発表する計画を明らかにした。このアップデートでは、端末の種類を超えて通知、Google Nowの受信が可能だ。

 たとえば、利用者がNexus7端末に「OK Google、スーパーでオリーブオイルを買うとリマインダーしておいて」と話しかけるとする。次に別の端末iPhoneを持ってスーパーに行くと、先ほどのリマインダー通知が受けられるといわけだ。この機能はGoogle Nowの通知にも対応する。

 スマートフォン、タブレット向けGoogle検索と広告表示のデザインも改良された。“クリーン、シンプル、タッチ最適化”をコンセプトとしたデザインで、検索結果はカードUIで表示される。

 Googleサーチ担当シニアバイスプレジデントであるAmit Singhal氏は長期的目標として、「Googleとの会話はもっと自然でなければならない。Googleを使うために電話を引っ張り出してボタンをタップする必要はなくなるのが理想的」と説明する。発表文の最後には、「考え得る最良の答えを提供し、簡単に会話ができるようにし、あなたが尋ねる必要がないほどお手伝いをすること」がGoogleサーチの目標だとした。

(青木 大我 taiga@scientist.com)