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あきない総研、起業家に無償でオフィス環境を提供する「タダオフ」開始

 株式会社あきない総合研究所(あきない総研)は、汐留・渋谷・六本木・大阪淀屋橋・大阪谷町・千葉船橋の6拠点で運営しているインキュベーションオフィス「katanaオフィス」の全拠点で、女性・シニア・若者起業家向けにオフィス環境の無償提供を開始すると発表した。2015年3月31日まで申込みを受け付ける。

 katanaオフィスでは、起業に制約のある女性起業家、シニア起業家(60歳以上)、若者起業家(29歳以下)を対象として、最長1年間にわたりオフィス環境を無料で提供するもの。なお、利用には審査がある。

 無償提供は、katanaオフィスを運営するあきない総研が、起業家に代わり利用料金を負担する制度となっており、契約解除に関する制限はなく、途中契約はいつでも可能。提供期間を過ぎてオフィスを利用する場合は、通常契約となる。

 無償提供が受けられる起業家の定義としては、(1)これから法人登記する人(個人事業主の法人化も可)、(2)個人事業主として事業をスタートする人(税務署への開業届が必要)、(3)起業3カ月未満の方(開業届もしくは登記簿を確認)の3つが挙げられている。

 必要資料での書類審査と各オフィスでの面接審査があり、優秀と審査された起業家は、6/9/12カ月間の無償利用が可能となる。審査は事業の実現可能性(継続性)に着目、新規性や成長性、収益性、市場規模は問わないという。

 提供されるオフィス環境は、フリースペース(共有席)の自由利用、住所利用(登記利用、ホームページ・名刺への住所記載、郵便物の預かり・転送)、電源、インターネット環境、無料打合せスペース、有料会議室、交流会、勉強会への参加、経営個別相談など。

 提供されるオフィス拠点は、関東は汐留、渋谷、六本木、船橋の4拠点、大阪は淀屋橋と谷町の2拠点。

(工藤 ひろえ)