ニュース

楽天、Viberを買収、日本では固定電話への通話を無料化するキャンペーンも

無料スタンプ「楽天パンダ」も用意

 楽天株式会社は14日、無料通話/メッセージングアプリ「Viber」の買収を発表した。同日開催の決算説明会に先立ち、三木谷浩史代表取締役会長兼社長が同社のグローバル戦略「Project Eagle(コードネーム)」として発表した。

 Viberを提供するViber Media Ltd.(本社:キプロス)の発行済み全株式を取得するとともに新規発行株式を引き受けることで、同日、契約を締結した。取得額は総額9億ドルで、3月下旬に完了する予定。

発表会では、三木谷社長からViberの買収が明らかにされた後、実際にスマートフォンのViberからViber Media Ltd.共同創業者兼CEOのTalmon Marco氏に電話して登壇してもらう演出も
Viber Media Ltd.共同創業者兼CEOのTalmon Marco氏(右)

 Viber同士では音声通話を無料で行える一方で、Viberから一般の電話に低料金で発信できるサービス「Viber Out」があるが、楽天とViberでは日本市場向けの独自プロモーションとして、Viberから固定電話には無料で電話をかけられるキャンペーンを期間限定で展開する。すでに14日の時点で、Viber Outのクレジットを購入することなく固定電話へ発信できるようになっている。また、これも日本市場向けのプロモーションの一環として、「ステッカーマーケット」ではほとんどすべてのスタンプを無料で日本のユーザー向けに提供するとしている。

 Viber買収に至った楽天の狙いなどについては、2月18日付の関連記事「Viber買収の先にあるのは、世界のスマホ電話番号が楽天会員ID化する世界? コンテンツ、ゲーム、アプリでの送金サービスも視野に」を参照のこと。

(永沢 茂)