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Windows 8.1の今後の修正パッチ適用には「Windows 8.1 Update」の適用が必須

 日本マイクロソフト株式会社は9日、Windows 8.1のアップデートとなる「Windows 8.1 Update」を公開した。マイクロソフトでは、今後配信する月例セキュリティ更新プログラムなどを適用する場合には、Windows 8.1 Updateを適用していることが必要となると説明しており、事実上、Windows 8.1 Updateの適用が必須となっている。

 また、Windows 8.1 RTやWindows Server 2012 R2向けにも同様のアップデートが提供されているが、これらの環境も同じく、今後の更新プログラム適用には今回のアップデート適用が必要となるため、アップデートは必須だ。

 標準設定では、Windows 8.1 UpdateはWindows Updateの「重要なアップデート」として自動適用されるが、手動で更新を行う場合には「KB2919355」がアップデートファイルとなる。通常の更新プログラムに比べて数百MB程度とファイルサイズはかなり大きいので、環境によっては時間がかかる点に注意しておこう。

Windows 8.1 Updateの更新ファイルは「KB2919355」

 Windows 8.1 Updateでは、マウスやキーボードでの操作性を改善するユーザーインターフェイスの変更や、Internet Explorer 11(IE11)にIE8の互換モードとなる「エンタープライズモード」の追加などが行われている。

 こうした機能の追加に加えて、Windows 8.1 Updateは過去に提供されたWindows 8.1向けの更新プログラム(セキュリティ更新プログラムを含む)も含まれる、累積的なアップデートにもなっている。

 これまで、こうした累積的なアップデートは「Service Pack」として提供されていたが、今回のWindows 8.1 Updateは通常のアップデートプロセスで配信されている。また、Service Packの場合は、未適用の環境でもリリース後2年間はサポート対象となるが、今回のWindows 8.1 Updateではこうした猶予的な期間は設けられない形となった。

(三柳 英樹)