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福岡市での就労・移住をサポート、2カ月間のトライアルワークプログラム提供
「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」募集開始
(2014/9/8 14:25)
福岡市は、デジタルクリエイターやエンジニアを対象としたトライアルワークプロブラム「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」をスタートさせた。これは、福岡市内に拠点を持つデジタルコンテンツ企業やITサービス企業において、2カ月間のOJT(実務研修)を経た後に就職を目指す仕組みとなっている。「福岡県緊急雇用創出事業臨時特例交付金」を活用し、給与委託機関となる株式会社マイナビを介して2カ月間の給与を支払うものだ。転職を前提に2カ月間トライアルワークを行うことで、人材側と企業とのマッチングを深め、安心して移住することができるようにしたいという。
プロジェクトをスタートするにあたり、東京・代官山の蔦屋書店にて9月3日、キックオフイベントが開催された。イベントでは、福岡市経済観光文化局の山下龍二郎氏が、働く場所、住む場所としての福岡市の魅力を語った。
第2部では、福岡市に本社を構えるBBDO JWESTのコンテンツプランナー眞鍋海里氏と、バスキュールのプロデューサーで東京在住の西村真理子氏の対談が行われた。ここでは、福岡市におけるクリエイターの働き方についてクロストークを広げた。コンパクトな都市であるがゆえに、クリエイター同士はもちろん、クライアントとの距離が近いといった特徴があるという。
その後、福岡移住計画をテーマにしたセッションなどを実施。茨城県出身で、福岡市に拠点を移したデザイナーであるスマートデザインアソシエーションの須賀大介氏が、移住の魅力についてプレゼンテーションした。
「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」では、このキックオフイベント直後からトライアルワークへの登録受付を開始したが、すぐに福岡市での就労を希望する人材からの応募があったという。
今後、10月、11月にもイベントを開催し、トライアルワーク希望者を募集する。また、OJTを実施する企業も増える見込みで、さまざまな就労機会を提供できるようになる。
福岡市という行政が具体的な就労機会の提供にまで踏み込んだプロジェクトを実施するのはまれなこと。こういった取り組みが地方での就労者を増やし、地方分散のカギとなるのか注目が集まるところだ。