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NEXX、クセのある手書き文字や図をキレイにデータ化できるデジタルペン

 株式会社NEXXは9日、日本・英語・中国語の文字と表・イラストなどのハンドライティングに対応したデジタルペン「MyInk NMIK-410」を発売した。価格は1万8300円(税別)。

「MyInk NMIK-410」

 NMIK-410は、専用ペンと小型レシーバーで構成され、紙に書いた筆跡をデジタル化して取り込むことができる。レシーバーをクリップできるA4サイズまでの紙であれば、どのような紙でも利用できる。

 Windows 8.1/8/7とiOS 5以上に対応し、PCとはUSB・Bluetooth、iOSデバイスとはBluetoothで接続する。専用アプリ「WorldNote」で取り込むと、手書きデータとテキスト・図形化された認識データの2つが生成される。

レシーバーがクリップできる紙であれば利用可能

 手書きデータはスタイリング補正され、傾き補正や左寄せ整列、文字の色分けなど読みやすいスタイルに調整。そのほか、外部から画像データを貼り付けできる。ほかの人とメモを共有する場合でも、見やすい状態でデータを渡すことができるとしている。

 認識データはさまざまなハンドライティングに対応し、文字はテキスト化され、図は直線、折れ線、多角形、フリーライティング、自動判断による最適化処理などユーザーが選択できる。また、手書きの表は文字がテキスト化され、罫線部分は直線化される。

手書きデータに傾き補正、左揃え処理が可能
フリーハンドの文字や図は、テキスト化、直線、折れ線、多角形などに修正されデータ化される

 認識後の修正も可能で、WorldNoteのテキスト編集画面で、手書き部分とそれに対応するテキストが表示され、文字の候補から正しい文字に修正できる。ユーザーの筆跡を記憶する学習機能も搭載している。

WorldNoteのテキスト編集画面

 手書きデータとテキスト、表・図などの認識データは、Wordファイル、PDF、JPEGなど外部ソフトウェアにエクスポートできる。また、ほかのPCやiOSデバイス上のWorldNoteで編集・管理できるよう、ネイティブファイル形式をメールやDropboxにエクスポート可能。

手書きの表も文字がテキスト化され、罫線が直線に修正される
PDF、Wordファイル、JPEG、ネイティブファイルなど複数のエクスポートに対応

 テキスト化された手書きデータは全文検索が可能なほか、自動で付与されるメタデータ以外に、ノート名、キーワード、サブタイトルの追加も可能。一連のノートページは、1つのノートブックファイルに結合される。各ノートブックは、WorldNote管理画面上で、色別のサムネイルやカテゴリーを登録でき、グループ単位での文書管理が可能。

ノートの索引データ入力のほか、ノートブックのカテゴリー分けが可能

 デジタルペンのサイズは、145.5×12mm(長さ×径)で重さが17.7g。レシーバーのサイズは、74×27.68×11.3mm(横×縦×厚さ)で重さが27g。電源には、デジタルペン、レシーバーともに充電式バッテリーを搭載し、ともに連続稼働時間は実測値で約10時間としている。

 レシーバーにはA4サイズ約100ページ分の内蔵メモリーを搭載し、スタンドアローンでも利用可能。Bluetoothのバージョンは1.3で、使用可能範囲は1m。また、来年前半にはAndroidへの対応を予定している。MacOSへの対応は検討中とのこと。

(山川 晶之)