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「auひかり」もいよいよ10Gbpsへ?! KDDIが新宿で体験イベント、8K映像ストリーミングなど

 KDDI株式会社は16日より、光インターネット回線サービス「auひかり」において、従来の10倍となる最大通信速度10Gbps版サービスの提供に向けたトライアルを開始した。東京・新宿のショールーム「au SHINJUKU」では、一般ユーザー向けのデモイベントを11月15日まで開催する。

「au SHINJUKU」でのイベントの模様。JR新宿駅にほど近い立地で、会場もビルの1階。気軽に立ち寄れるだろう

 auひかりは2008年から上り/下り最大通信速度1Gbpsのサービスを提供している。今後は4Kをはじめとした映像コンテンツの大容量化、IoT機器の普及など、より高速な光ファイバー回線へのニーズが高まるとの予想から、10Gbpsサービスのトライアルを開始するに至った。

 デモイベントの初日となる16日には、報道関係者向けの説明会が実施された。会場となるau SHINJUKUのバックエンド部分には10G-EPON (IEEE 802.3av) 方式の回線設備を導入。この1回線を複数のデモ機器でシェアしている。

 会場では8K映像のストリーミング配信が行われる。実際の出力にはシャープの85インチテレビ「LV-85001」を利用。サッカーの試合会場の映像では、客席のファンが着ているユニフォームの背番号が視認できるなど、非常に高精細な映像が味わえる。このほか、世界の観光地などの映像がリピート配信される。

8K映像のストリーミング配信は10月25日までの期間限定
技術概要

 この8K映像のビットレートは100Mbps前後という。4K映像のストリーミングで必要となる30〜45Mbps前後のビットレートをさらに超える数値ではあるが、映像が一時停止してしまうなどのトラブルもなく、非常に安定した再生であることが確認できた。なお、8Kストリーミング配信は10月16日〜25日までの期間限定公開となる。

 また、大阪の水族館「海遊館」の水槽内を360度4K撮影した、ミニゲーム感覚のデモも実施中。タブレットの操作に合わせてテレビ側映像の視点が動き、たくさんの魚の中からジンベエザメを探し出すという内容になっている。

 このコンテンツの実態は600MBほどのファイル。ユーザーがタブレットからゲームを実行する度にファイルがダウンロードされる仕組み。実際に試してみると、およそ5秒程度でファイルのダウンロードが完了していた。

ジンベエザメを探すミニゲームのコーナー
この写真では分かりづらいが、4K動画の画角を自由にコントロールできる

 ネットワーク速度のテストも気軽に試せるようになっており、ほぼ毎回8Gbpsという結果だった。説明担当者によれば、8K映像のストリーミングを実行中でもこの数値が問題なく出るという。このほか、4K試験放送である「Channel 4K」についても、10Gbps回線を使って再配信する。

 auの担当者は「(現状の1Gbpsから)いきなり10倍の10Gbpsになっても、使い切れないという声はあると思う。ただ、iPhone 6sのWi-Fi接続速度はすでに最大866Mbpsで、これを家庭内で2台同時に使うと計算上は1Gbpsでは帯域が足りない。また、4K映像の配信も進んでくるはず。まずは10Gbpsを実際に体験していただき、お客様の声を聞いていきたい」と話している。

スピードテストも試せる
ほぼ毎回8Gbpsを記録している
イベント会場で配られていたチョコレート。運が良ければもらえるかも?

(森田 秀一)