Apple保有世帯の8割以上がWindows PCも保有、米NPDの調査結果


 米国のApple保有世帯の8割以上がWindows PCも保有しているとの調査結果を、米大手市場調査会社のNPD Groupが5日に発表した。

 それによると、米国世帯の12%がApple製コンピュータを保有しており、その数は2008年時点の9%から3ポイント増加している。Apple保有世帯のうち85%は、Windows PCも保有していた。

 また、Apple保有世帯のうち66%は3台以上のコンピュータを保有していた。これは、Windows PCのみを保有する世帯の29%に比べて大幅に高く、Apple保有世帯は複数のコンピュータを保有する傾向が強いことがわかる。

 特にApple保有世帯の72%はノートPCを保有しており、Windows PCのみの世帯の50%に比べて大幅に高かった。

 さらにApple保有世帯は、コンピュータだけでなく、家電に支出する傾向も高かった。例えば一般世帯のiPod保有割合は36%だったが、Apple保有世帯では63%となっている。平均的Apple保有世帯は、48の家電機器を保有しているのに対して、一般世帯では24だった。


コンピュータ保有世帯全体と、Apple保有世帯における、エレクトロニクス製品の保有率(NPD Groupの発表資料より)

 また、Apple保有世帯は裕福な傾向が見られたという。Apple保有世帯の36%は所得が10万ドル以上で、一般世帯の21%に比べて多かった。

 調査を行ったStephen Baker氏は「高い世帯収入を考えれば、これらの消費者がより多くのエレクトロニクス製品を購入していることは驚くべきことではない。Apple保有世帯の行動と購入は、業界がホットな新製品や、その受け入れられ方を見つけるための先行指標として使えるかもしれない」とコメントしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/6 12:39