「マジコン」輸入禁止へ、財務省が2011年度関税改正で導入検討


 財務省は、「マジコン」などで知られるアクセスコントロール回避機器の製造・販売を規制する動きを受け、同様の機器を関税法上の輸出入禁止品にすることを検討する。1日の税制調査会において、2011年度関税改正の主な項目に盛り込んだ。

 アクセスコントロールとは、映像やゲームなどのコンテンツを暗号化することにより、不正使用を制限する機能。このアクセスコントロールを回避する機器としては、ニンテンドーDSで海賊版ソフトを動作させることができる「マジコン」などが知られている。

 アクセスコントロール回避をめぐっては、政府が5月に発表した「知的財産推進計画2010」で、規制強化に向けた制度改革案を2010年度中にまとめる方針が示されており、経済産業省および文部科学省は国内規制の強化として、刑事罰の導入も視野に入れた法改正を検討中だ。

 なお、「マジコン」の多くは中国をはじめとする海外で製造されており、財務省としても両省の検討結果を踏まえ、時期は未定だが早ければ2011年度関税改正において、アクセスコントロール回避機器を輸出入禁止品に追加することを検討するという。


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(増田 覚)

2010/12/3 18:57