非公式の“電力使用状況アプリ”、AndroidやiPhone向けにも登場
東京電力管内における1時間ごとの電力使用状況を表示するアプリが、Android/iPhoneアプリとしても登場している。
株式会社エアフロントが開発したAndroidアプリ「電力の使用状況ウィジェット」 | イサナドットネット株式会社が開発したAndroid/iPhoneアプリ「停電検索」 |
株式会社エアフロントは24日、Androidアプリ「電力の使用状況ウィジェット」をAndroidマーケットで無料公開したと発表した。ピーク時供給力に対する直近の電力使用率をパーセント表示およびメーター表示するシンプルなウィジェットだ。電力使用率が90%を超えるとオレンジ色、95%を超えると赤色表示に切り替わり、注意を促す。
同ウィジェットでは、エアフロントがGoogle App Engine上に構築した「PowerPray」というサーバーにアクセスし、データを取得・表示する仕組み。
PowerPrayサーバーでは、東京電力のサイトのHTMLを解析してピーク時供給力のデータを取得する一方で、公開されているCSVファイルから当日および前日の電力使用量実績値を取得。さらに、東京電力のサイトの画像を解析することで、CSV未更新時の実績値の補完と、計画停電の実施の有無、前年同日の実績値のデータも取得するという。これらのデータを蓄積し、JSON形式およびJSONP形式で配信している。
今後は、PowerPrayサーバー上に過去データを蓄積させ、ウィジェットから過去数日分の需給状況グラフを閲覧できる新バージョンを予定しているという。
イサナドットネット株式会社は25日、Android/iPhone向けに提供している「停電検索」アプリにおいて、電力使用状況を表示する機能を追加したと発表した。AndroidマーケットとApple App Storeで無料公開している。
同アプリでは、GPSの位置情報をもとに現在地のグループおよび停電時間帯を検索・表示できるほか、住所や郵便番号、地図からも検索可能だ。今回、バージョンアップにより、その日のピーク時供給力、電力使用量、電力使用率の情報も表示するようにした。
「停電検索」は、Android/iPhoneアプリのほか、スマートフォン向けウェブ版ページでも提供している。
東京電力が22日より、1時間ごとの電力使用状況のデータを公開し出してから、これを活用した“非公式”のアプリやウェブサービス、Twitterのbotなどが続々と登場している。経済産業省情報プロジェクト室では、こうした“電力使用状況アプリ”を開発した際には同プロジェクト室まで知らせてくれるようTwitterで呼び掛けており、その一部をWikiとTogetterにまとめている。
東京電力の公式Twitterアカウントでも、「アプリの動作・内容について当社では責任を負うものではありません」としながらも、イサナドットネットの「停電検索」アプリを紹介している。
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(永沢 茂)
2011/3/25 20:00
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