“非出会い系”サイト被害、初の減少も低年齢化が顕著に


出会い系サイトおよびコミュニティサイト(“非出会い系”サイト)に起因する被害児童数などの対比

 警察庁は8日、2011年上半期における出会い系サイトに関係した事件の検挙件数をとりまとめた。それによれば検挙件数は497件で、前年同期比で7.6%減少。被害に遭った18歳未満の児童は同5.7%減の133人。被害が多い罪種は児童買春が79人で、全体の59.4%を占めた。

 また、コミュニティ機能を持つSNSやゲームサイトなどを指す“非出会い系”サイトを利用して犯罪被害に遭った事件の検挙件数は、前年同期比0.5%減となる726件。被害に遭った児童は546人で9.2%減。被害が多い罪種は青少年保護育成条例違反が304人で半数以上を占めた。

 “非出会い系”サイトの被害児童数は、2008年から統計を取り始めてから増加の一途をたどっていたが、今回初めて減少に転じた。その一方、14歳以下の被害児童が占める割合は33.2%に上り、出会い系サイトの18.8%と比べても「コミュニティサイトでは、被害児童の低年齢化が顕著」(警察庁)となっている。


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(増田 覚)

2011/9/9 14:35