ファイル共有ソフトを使用した著作権侵害、全国一斉摘発で30人を逮捕


 権利者団体などで構成される不正商品対策協議会(ACA)は1日、ファイル共有ソフトなどを通じた映画、音楽、アニメ、ゲーム、ビジネスソフトなどの著作権侵害行為に対して、全国で一斉取り締まりが行われたと発表した。31道府県警が11月28日から30日にかけて全国76カ所を捜索し、計30人を逮捕した。

 ACA加盟団体関連では、Shareで映画を公開していた北海道北見市のアルバイト男性(43歳)や、オンラインストレージサイトでアニメなどを公開していた熊本県熊本市の会社員男性(48歳)など、計27件の取り締まりが行われた。

 ファイル共有ソフトを使用した著作権法違反の一斉取り締まりは今回が3回目。2009年11月には11人、2011年11月には18人をそれぞれ逮捕している。ACAによれば、今回で47都道府県すべての警察で同種事犯の取り締まりが行われ、取り締まり件数は2001年11月に京都府警が検挙したWinMXを使用した事件以来、累計125件に達した。

 ACAには、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、日本音楽著作権協会(JASRAC)、日本レコード協会(RIAJ)などが加盟しており、各団体ではファイル共有ソフトのネットワークに著作権を侵害するコンテンツを公開しているユーザーに対して、ファイルの削除を求めるメールを送付する活動を行なっている。ACAでは今後も、警察庁などの関係省庁と連携し、不正商品の排除と知的財産の保護に向けた活動を推進していくとしている。


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(三柳 英樹)

2011/12/2 06:00