絶版漫画無料配信の「Jコミ」が1周年、300円からの個人広告出稿機能など追加


 株式会社Jコミは12日、絶版漫画配信サービス「Jコミ」の正式公開1周年を記念し、新機能の追加を実施した。作者に対して“おひねり”感覚で送金できる「あなたが広告主」機能のほか、プレミアム会員向けには、専用iOSアプリでの高解像度PDF閲覧機能を提供する。4月末にはAndroid版アプリも公開する予定。

 「あなたが広告主」は、Jコミで配信される作品内に広告画像を表示できるサービス。法人に加え、個人でも申し込みが可能。個人ブログの宣伝などにも使える。「面白い作品を描いた作者に対して、少額でも『おひねり』を渡せないか」という要望に応えるため、追加したという。

 料金の支払いにはクレジットカードおよびPayPalを利用する。決済手数料を除く全額が作者に対して支払われる。この際、作者へのメッセージを非公開で送信することもできる。

 広告プランは複数あり、最も安価な「プランC)」は掲載期間1週間で300円。指定した作者の作品の最終ページ以降に表示される。「プランB)」は1週間1000円だが、漫画の2ページ目に広告が表示されるほか、より大きな画像が使用できる。「プランA)」は法人向けで、1日あたり2400円から。

 月額105円のプレミアム会員登録者向けには、iOS用閲覧アプリ「J Reader」での高解像度PDF閲覧機能を提供する。表示解像度は1170×1654ピクセル。なお、ファイル容量および見た目のバランスの観点から、iPad(第3世代)のRetinaディスプレイへの完全対応は見送ったという。

 このほか、作品内のお気に入りページに対して投票し、ランキング化する機能などがすべての会員向けに公開される。


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(森田 秀一)

2012/4/13 13:19