ブロードメディア、テレビの裏側に収まるクラウドゲーム機「G-cluster」

　ブロードメディア株式会社は20日、テレビ用のクラウドゲーム機「G-cluster」を発表した。2013年春の発売を予定しており、価格や提供ゲームタイトルなどの詳細は今後発表する。無線LAN経由でインターネットに接続することで、ゲームソフトのダウンロードやパッケージソフトの購入不要で、クラウド上のゲームサービスを楽しめる。

　G-cluster本体は、縦90mm・横49mmほどの大きさで、専用ホルダーでテレビの背面に取り付る。映像・音声はHDMIでテレビへ出力。電源はテレビのUSB端子から給電する方法のため、G-cluster本体と配線がすべてテレビの裏側にコンパクトに収まるとしている。

G-cluster

　Gクラスタ・グローバル株式会社の「Gクラスタ」技術を使った製品で、ゲームプログラム処理はすべてサーバ－側で行い、描画結果のデータをストリーミング配信する仕組みのため、端末側では主にデコード処理のみとなる。

　一方、ゲームの操作は、同じく無線LAN経由でインターネット接続したスマートフォンやタブレット端末などからサーバーに対して行う仕組みで、ゲーム画面もテレビとのマルチスクリーンとなる。例えば釣りゲームでは、スマートフォンを釣り竿のように振ると、テレビ画面で仕掛けが海に向かって飛んでいく。魚がかかった後は、スマートフォンの画面上に表示されるリールを巻く操作をすると、暴れる魚との攻防がテレビ画面に映し出されるという。

　このほかG-clusterでは、他のプレイヤーがゲームをしている様子をテレビを視聴するように観戦できる機能も提供される。