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カカオトークがヤフー共同戦略、ID連携視野に国内ユーザー4倍へ

 株式会社カカオジャパンは11日、スマートフォン向け無料通話・チャットアプリ「カカオトーク」において、ヤフーとの共同事業戦略を発表した。12月中旬をめどに、外部のアプリやウェブサービスをカカオトークのトークルーム内に反映できる「トークPlus」を日本先行で公開し、Yahoo! JAPANの各種サービスと連携する。

 トークPlus公開時には、「乗換案内 Yahoo!ロコ」「Yahoo!ロコ地図」「Yahoo!ボックス」と連携。路線情報や地図をトークルーム内で共有したり、写真の共有やメッセージの保存を行えるようにする。ヤフーが9月に買収したコミュニティファクトが手がけるアプリ「DECOPIC」とも連携し、デコレーションした写真を共有できるようにする。

乗換案内 Yahoo!ロコとの連携イメージ
Yahoo!ロコ地図との連携イメージ

 今後は、「Yahoo!オークション」や「Yahoo!ショッピング」のほか、「Yahoo! JAPAN ID」「Yahoo!ポイント」「Yahoo!ウォレット」といったID・決済サービスとも連携する予定。ヤフーによれば、Yahoo! JAPAN IDとカカオトークの会員情報を紐付けることで「より深い連携が可能になる」といい、カカオトーク内でYahoo!ショッピングが完結するといった連携も考えられるという。

 カカオトークは世界230以上の国や地域で利用されており、ユーザー数は世界で7000万人、日本は370万人。なお、日本ではアプリをダウンロードしたが会員登録していなかったり、複数端末にアプリをインストールされた数を含めると、ダウンロード数は750万件に上るという。カカオジャパンでは12月13日から新CMや交通広告を展開するなど積極的なプロモーションを行い、2013年度内に国内3000万ダウンロードを目指す。

(増田 覚)