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RSSフィードリーダー「Feedly」がiOS/Androidアプリの機能を強化

~タイトル一覧ビューやフィード発見の改良も

 RSSフィードリーダー「Feedly」を提供する米Feedlyは2日、「Feedly Mobile」の新バージョンを公開した。iOSアプリはApp Storeから、AndroidアプリはGoogle Playから無料でダウンロードできる。

 iOS版はiOS 4.3以上に対応し、iPhone 5に最適化されている。Android版はAndroid 2.2以上に対応し、Samsung Galaxy、Nexus 7、Nexus 10向けの新レイアウトも追加された。iOSアプリ、Androidアプリ共に複数のバグ修正も含まれる。

 新バージョンでは、Google Readerの「Condensed View」に似たタイトルのみを表示する「Title View」、フィード検索の強化、Google+とBufferへの共有機能追加などが主要な改良点だ。

 Feedlyの発表によると、米Googleが「Google Reader」を7月1日にサービスを停止すると発表した3月13日以来、新規ユーザーが「300万を超えた」。Feedlyは2008年に設立されており、徐々にユーザー数を増やしてきたが、今回急増したことになる。Feedlyでは移行ユーザーに対応するため、ハードウェア増強を続けている。

 今回はGoogle Readerユーザーの流入が続く状況でのバージョンアップとなったが、特にGoogle Readerユーザーに注目されるのは、ヘッドラインを一覧しやすくなる「Title only View」の追加だ。この機能はすでにFeedlyのChrome、Firefox、Safari用それぞれのアプリに搭載されていた。

 また、Feedly Mobileではフィード発見機能を大幅に改良した。新検索アルゴリズムが導入された結果、Feedlyユーザーが既に選んでいるフィードに基づき、検索と分類の精度が向上し、最も良いフィードを簡単に選び、フォローできるようになるとしている。

 さらに大切なフィードの読み忘れがないように「Must Reads」機能を新設。「Must Reads」と設定したフィードは、フィード最上位に、またパネル最上部の「Today」セクションに自動的に表示される。そしてフィード更新を簡単にするため、プル操作によってフィードをリフレッシュするジェスチャーが追加された。

 共有機能も対応サービスが増えた。これまでのFacebook、Twitter、LinkedInに加え、新たにGoogle+とBufferが利用可能になった。

 ちなみに、現時点でFeedlyのユーザーインターフェースは英語になっており、日本語での利用にはまだいくらかの難点がある。世界中でユーザーが増加する中で、今後のローカライズ対応が注目。されるところだ。

 Feedlyは将来的に現Google Reader APIと互換性のあるAPIを提供し、Google Readerに対応していたアプリを支援したい考えだ。また現在ウェブ版でもOpera拡張機能の開発を進めている。

 Google Readerサービス停止発表以来、ユーザーは移転先を求めて様々なサービスを試している。RSSリーダー市場は一夜にして活況を呈しており、最終的な勝者か誰になるのかはいまだ状況は混沌としている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)