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「Kindle」Android版の旧アプリ、ダウンロード機能を打ち切りへ。その背景にある問題とは

 Amazonの電子書籍ストア「Kindle」で、古いAndroidアプリによるダウンロード機能のサポートが打ち切られることが明らかになった。

 日本ではあまり問題化していないが、海外ではダウンロードしたKindle本のDRMを解除しようとする一派がAmazonといたちごっこを繰り広げており、先日、USB経由でのダウンロード&転送機能が削除されたのも、これらDRM解除の問題が関係していると言われている。今回新たにAmazonが打ち出したのは、2022年にリリースされたAndroid向けKindleアプリのバージョン8.51以前のダウンロード機能を打ち切るというもの。このバージョン以降のKindleアプリはクラックされておらず、これによってKindle本のDRMの解除は不可能になるとみられる。

 この件を伝えている「Android Police」は、DRM解除が米国では違法であることを断ったうえで「だからといって消費者を敵視する行為が不快ではないわけではない」とし、過去にユーザーが購入済みのコンテンツをAmazonが削除したことを例に挙げ、合法かどうかは別として、DRMを削除しようと熱心になっているユーザーがいるのは「ライブラリを自分で管理しないと、管理している会社がそれを台無しにする可能性が高い」からだと指摘している。