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JASRAC徴収額は5%増の1118億円、AKB48が2年連続で分配額トップ3独占

 一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は22日、2012年度の音楽著作権使用料の徴収額を公表した。使用料徴収額は前年度比105.6%の1118億4000万円。コンサートやCDの売り上げが伸びたことなどが要因。徴収額が1110億円を超えるのは4年ぶり。

 音楽配信や動画配信を含むインタラクティブ配信は、前年度比88.1%の775億7000万円。携帯電話用の音楽配信市場が縮小するとともに、スマートフォン向けビジネスモデル構築が進まなかったことが影響した。私的録音補償金は同111.8%の7821万円、私的録画補償金は同26.7%の8254万円だった。

2012年度の音楽著作権使用料の徴収額
秋元康さん

 JASRACの著作物使用料の分配額が多かった音楽作品を表彰する「JASRAC賞」は、秋元康さんが作詞したAKB48の3作品が2年連続で金・銀・銅賞を独占。過去にトリプル受賞したのは1996年の小室哲哉さんと秋元さんだけで、2年連続は1982年のJASRAC賞創設以来初めて。

 金賞は昨年に続いて「ヘビーローテーション」が受賞。過去に同じ曲が2年連続で金賞を獲得したのは「命くれない」と「世界に一つだけの花」のみ。AKB48はトップ10に5作品が入賞。CDのほか、コンサートのDVDやメンバーが出演するゲームやパチンコもヒットした。

 表彰式にはAKB48メンバーの高橋みなみさんら7人が登場し、秋元さんを祝福。秋元さんは「忙しい総選挙の中、駆け付けていただきうれしい。みんな成長してきた」と喜びを語った。

秋元さんの祝福に駆けつけたAKB48のメンバー

(増田 覚)