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Windows 8搭載「Surface Pro」6月7日国内発売、128GBモデルが9万9800円

Office Home and Business 2013標準搭載、世界に先駆け256GBモデルも

 日本マイクロソフト株式会社は、Windows 8 Pro搭載タブレットPC「Surface Pro」を6月7日に日本国内で発売すると発表した。価格は128GBモデルが9万9800円、256GBモデルが11万9800円。

Surface Pro

 Surface Proは、インテルCore i5プロセッサーと10.6型フルHD(1920×1080)の10点マルチタッチ対応ディスプレイを搭載し、OSにWindows 8の上位エディションであるWindows 8 Proを搭載するタブレットPC。米国では2月に発売されていた。日本ではWindows RTを搭載した「Surface RT」が3月に発売されていたが、Surface Proはこれまで未発売だった。

 日本市場モデルでは、Office Home and Business 2013(Word、Excel、PowerPoint、Outlook)を標準搭載。また、海外市場では64GBモデルと128GBモデルの構成となっているが、日本市場モデルでは128GBモデルと256GBモデルの構成となり、256GBモデルは他国市場に先駆けての販売となる。

128GBモデルと256GBモデルのラインナップ
日本モデルはOffice Home and Business 2013を標準搭載

 本体はマグネシウム合金製の「VaporMg」カバーを採用。背面には一体型キックスタンドが搭載され、立て掛けた形で使用が可能。筆圧感知にも対応する電磁誘導式の専用ペンも付属し、手書きや従来のWindowsデスクトップアプリでの細かい操作などに利用できる。

 内蔵メモリは4GBで増設は不可。ワイヤレス機能は、IEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0に対応。USB 3.0端子×1、ミニディスプレイポート、microSDXCメモリカードスロット、ヘッドホンジャック、720pのカメラ×2(フロントおよびリア)、マイク×1、スピーカー×2(ステレオ)を備える。センサーは、光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、コンパスの各機能を備える。

 本体サイズは約275×173×14mm。重量は約907g。Surface RTと同様に、マグネット式で装着できるカバー形状の別売りキーボード「Touch Cover」(厚さ3mm、9980円)および「Type Cover」(厚さ6mm、1万980円)が利用できる。

 このほか、Surface Pro専用のアクセサリーとして、HDMIアダプター(3980円)、VGAアダプター(3980円)、イーサネットアダプター(3980円)、48W電源アダプター(7980円)、ペン(2980円)も発売される。

 Surface Proは、エディオン全店および100満ボルトの主要店舗、ケーズデンキグループの主要店舗、ビックカメラおよびそのグループ会社、ヤマダ電機およびそのグループ会社、ヨドバシカメラの各量販店グループと、オンラインストアの「Microsoft Store」で一般個人向けに販売する。法人向けの販売については別途発表の予定。

別売のカバー形状のキーボード
アクセサリー

RTは「PCみたいなタブレット」、Proは「タブレットみたいなPC」

 日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏は、3月に発売したWindows RTの販売は好調だとして、消費者の反応としてツイートの分析結果を紹介。ツイートにおける「ポジティブ」「購買意向」の割合が競合製品に比べて高く、購買意向の理由としては「キーボード」「Office」がポイントになっており、Surfaceはタブレット単体だけでなく、Officeやキーボードといったこれまでのソフトウェア、周辺機器が使えるという点が高く評価されているとした。

マイクロソフトの樋口泰行社長

 樋口氏は、Surface RTとSurface Proについて、「Surface RTはPCの利便性を兼ね備えたタブレット。Surface ProはフルのPCだがタブレットとしても使い勝手のいいデバイス」という位置付けの製品だと説明。今後、パートナー企業と協力して、PC、タブレット市場全体の盛り上げに寄与していきたいと語った。

Surface RT発売後のツイート分析結果
Surface RTとSurface Proの位置付け

 Windows本部業務執行役員本部長の藤本恭史氏は、Windows 8が5月に1億ライセンスを突破したことを紹介し、「大きな数字だがまだ端緒であり、Windows 8で成し遂げようとしているのはもう少し大きなこと」だと説明。デスクトップPCやノートPCがほぼ横這いであるのに対して、タブレットやスマートフォンが伸長していくという将来予測を示し、こうした環境に向けて「PCというものの定義自体を変えて、Windowsを進化させていく」という考えからWindows 8が生まれたとした。

 そのために、Windows 8では新しいユーザーエクスペリエンス、ストアとアプリ、開発プラットフォームなども新しくするとともに、発売日から5月上旬までに739のアップデートを提供するなど、ユーザーからのフィードバックを得てさらにOSを改良し続けていると説明。こうした取り組みの延長上に「Windows 8.1」もあるとしたが、Windows 8.1の詳しい話については後日改めて行うとした。

 また、Windowsストアアプリについては、アプリ数は公開時に比べて6倍、ダウンロード数は2億5000万件を超えていると説明。新たなアプリ提供ベンダーとしては、コナミが7月以降、ゲームアプリを順次公開することを明らかにした。

 Surface Proの発売記念キャンペーンとしては、BEAMS(ビームス)とBAROQUE Japan(バロックグループ)、Surface RT発売時に発表した「攻殻機動隊ARISE」との共同プロモーションの一環として、オリジナルのコラボデザインキーボードが当たるキャンペーンを実施する。Surface ProまたはSurface RTの購入者が対象で、期間は6月7日~30日。

コナミが7月以降、順次ゲームタイトルをリリース
キャンペーンでプレゼントされるコラボデザインキーボード

(三柳 英樹)