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日本と東南アジアを結ぶ、28Tbpsの光海底ケーブル「SJC」が稼働

 KDDI株式会社は27日、日本と東南アジアを結ぶ新たな光海底ケーブル「SOUTH-EAST ASIA JAPAN CABLE SYSTEM(SJC)」を同日より運用開始すると発表した。

 SJCは、日本からシンガポールまで伸び、中国、香港、フィリピン、ブルネイ、タイ(計画中)にも分岐する、総延長約8900㎞の光海底ケーブル。また、日本をハブとして、南アジアのデータセンターと米国西海岸のデータセンターとの間を最短ルートで接続するとしている。日本側の陸揚げ場所は、千葉県南房総市千倉町(KDDI千倉海底線中継センター)。

「SOUTH-EAST ASIA JAPAN CABLE SYSTEM(SJC)」敷設ルート

 SJCの敷設にあたっては、KDDIのほか、中国のChina TelecomやCTGlobal、China Mobile、香港のDonghwa Telecom、フィリピンのGlobe Telecom、シンガポールのSingTel、インドネシアのTelin、タイのTOT、米Googleなどがコンソーシアムを組み、建設は日本電気株式会社(NEC)と米TE Subcomが共同で行った。総建設費は約4億ドル。

 NECによると、SJCは6対の光ファイバーで構成。初期設計容量は28Tbpsで、300万本のHDストリーミング映像を同時に伝送できる容量だという。

(永沢 茂)