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ぷらっとホーム、GbEを2ポート搭載した手のひらサイズLinuxサーバー「OpenBlocks A7」

OpenBlocks A7

 ぷらっとホーム株式会社は11日、ARMコアを採用した小型Linuxサーバー「OpenBlocks Aシリーズ」のラインアップに、エントリーモデルの機能強化版となる「OpenBlocks A7」を追加した。インターフェイスや性能が強化されている。

 OpenBlocks Aシリーズは、ぷらっとホームが独自開発している、手のひらサイズのLinuxサーバー。小型・低消費電力、駆動部を持たない高耐久性といった特徴を持ち、CPUにはARMベースのプロセッサを採用している。OSはDebian GNU/Linuxで、Java SE Embeddedをサポートするため、多様な組み込みアプリケーションが動作可能。こうした特長を生かして、プロキシサーバー、M2M、ネットワーク監視・制御、あるいはアプライアンスのベースモデルなど、さまざまな用途で利用されているという。

 今回発表されたOpenBlocks A7は、エントリーモデル「OpenBlocks A6」の機能強化版として提供されるもの。従来の特徴はそのままに、1ポートのみだった1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポートを2ポートに増やしたほか、メインメモリを512MBから1GBに、Flash ROMを64MBから256MBへ拡張するなど、インターフェイスや性能が強化されている。CPUはARMADA 310 600MHzで特に変更はない。

 消費電力は最大7.7W。環境温度55℃で動作可能な点もOpenBlocks A6と同様だ。サイズと重量は、幅81.0×奥行き133.5×高さ32mm、約230g。インターフェイスはSATA、USB 2.0×2、RS-232C×2などを備える。また、Ethernetケーブル経由で電源供給を受けられる、PoE受電機能も搭載した。

 参考価格は4万3890円から。なお、OpenBlocks A6も引き続き販売されるとのこと。

 また今回は、工場出荷時オプションとして、3G通信モジュールとRS-485モジュールが提供される。3G通信モジュールを利用すると、固定インターネット回線の敷設が困難な場所でもネットワーク環境を構築できるため、M2Mゲートウェイとしてより利用しやすくなるとのこと。通信規格は、W-CDMAに加えてGSMやGPRSにも対応し、海外での利用も可能とした。なおこのモジュールはOpenBlocks AX3でも利用できる。

 一方のRS-485モジュールでは、RS-485インターフェイスを持つ各種センサーデバイスなどから、直接情報を収集可能になる。RS-232Cでは通信距離が短い上、多数の機器を接続したいといったニーズがあることから、今回製品化された。

(石井 一志)