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Facebook、次の50億人へのネット普及を目指す「Internet.org」の活動を発表

Ericssonと共同研究所設立、ルワンダの学生に無料オンライン教育提供など

 米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは24日、スペインのバルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2014」で基調講演を行い、発展途上国などにインターネット接続環境を提供する「Internet.org」の取り組みについて発表した。

 Internet.orgは、Facebook、Ericsson、MediaTek、Nokia、Opera、Qualcomm、Samsungが2013年8月に共同で設立した組織。現在、世界全体の3分の2にあたる約50億人がインターネットへのアクセス環境を持っていないとされており、Internet.orgはこの「次の50億人」にインターネット接続を提供することを目的としている。

 Facebookは、Internet.orgでの新たな取り組みとして、Ericssonと共同で「Innovation Lab」を設立することを発表。Facebookの本社内に設けられる研究所には、発展途上国など世界のさまざまなネットワーク環境をシミュレートできる環境を整え、開発者がモバイルアプリケーションやサービスの開発やテストを行えるようにする。

 また、Facebookでは学生にオンライン教育の機会を無料で提供する「SocialEDU」の先行的な取り組みとして、ルワンダの学生に提供することを発表した。ルワンダ政府との協力による取り組みで、オンライン講座配信プラットフォームのedXとFacebookがモバイル向けアプリを構築。Nokiaがスマートフォンを提供し、Airtelがインターネット接続を提供する。

(三柳 英樹)