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Bing、子供に安全なコンテンツのみ表示する新規格「Safe Preference」に対応

必要なのはOSとブラウザーの設定のみ

 米Microsoftは11日、サーチエンジン「Bing」が、子供を守るための新規格に対応したと発表した。この新規格「Safe Preference」を採用しているウェブサイトやサービスは、対応ブラウザーで表示した場合、子供にとって安全と分類されたコンテンツしか表示しないようになる。

 Microsoftによれば、Bingはこの規格をサポートする「初めてのメジャーなサーチエンジン」だとしている。

 現在、子供がネットを利用する際に不適切なコンテンツに触れさせないようにするためには、複数のサーチエンジン、ウェブサイト、ブラウザーで個別にフィルタリングの設定などを行わなければならない。サイトの数が増えれば増えるほどこの作業は難しくなる。

 しかしウェブサイトやブラウザーが「Safe Preference」に対応していれば、OSまたはブラウザーの設定を行うだけで、どのウェブサイトでも子供が安全に利用できることになる。

 BingでSafe Preferenceを利用するには、まずWindowsの「ファミリーセーフティ」機能を、子供が使用しているアカウントでオンにする必要がある。その上で、Safe Preference規格対応ブラウザーを利用することになる。現在対応しているのは、Internet Explorer 10以上とFirefoxだ。

 現在、Safe Preference規格は、IETFワーキングドラフトとして提出されている。この中で、公式には発表されていないが、テストの結果としてYouTubeも対応していると言及されている。

 MicrosoftのBing開発チームでは「我々は、より多くのブラウザー、ウェブサイトやサービスが近い将来にこの方法を採用し、その結果、制御方法がより簡単でより信頼できるようになり、総じて子供たちのためのより安全なウェブを構築する助けとなることを願っている」とコメントしている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)