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WEP率が高い場所は……都内26カ所の「無線LAN セキュリティ・ハザード・マップ」公開
(2015/1/8 19:27)
東京都内の主要ビジネスエリア/商業エリア26カ所の「無線LAN セキュリティ・ハザード・マップ」を、スペクトラム・テクノロジー株式会社が8日、Google Earthで公開した。Wi-Fiの電波調査事業などを行う同社が、各エリアに存在するWi-Fiアクセスポイント約7000台(公衆無線LANやフリーWi-Fiを除く)の暗号化方式を2014年11月~12月に調査したもの。
調査では、Wi-Fiの暗号化方式として現在メインで使われている「WEP」「WPA」「WPA2」の比率を算出。その結果、WEPを使っているアクセスポイントは2.4GHz帯で19%を占め、そのうち87%がIEEE 802.11b/gだったという。また、5GHz帯では9%がWEPで、そのうち88%がIEEE 802.11aだったとしている。
なお、今回調査した26カ所のうち、WEP率が最も高かったのは2.4/5GHz帯ともに東京ミッドタウンだった。一方で、品川高輪や六本木ヒルズは2.4/5GHz帯ともにWEP率が低かったとしている。
調査結果を「セキュリティ・ハザード・マップ」という名称で公開したのは、セキュリティ強度の低い(「例えると、ひと桁の暗証番号程度」だという)WEPの利用実際を示し、企業などが設置しているアクセスポイントの調査・設定変更を促す狙いがある。
スペクトラム・テクノロジーによると、IEEE 802.11a/b/gが策定された当時に発売されたアクセスポイントでは、暗号化方式としてWEPが主流だったため、その設定のまま使われていると指摘。暗号化方式をWPA/WPA2に設定し直すか、IEEE 802.11n非対応の2009年以前のアクセスポイントではWPA/WPA2に対応していない製品もあるため、買い換える必要があるとしている。