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今までのLINEと異なるオープンな「LINE@」、個人向けユーザーにも開放

 LINE株式会社は13日、通常のLINEアカウントとは異なる、公開型アカウント「LINE@」を個人ユーザー向けに提供開始した。提供国は、中国を除く全世界。

これまでのクローズドなLINEと異なり、「LINE@」ではオープンな関係を構築できる

 LINE@は、法人・個人問わず、あらゆるユーザーがコミュニケーションやビジネス用途で利用できるパブリック向けアカウント。これまで飲食・アパレル・宿泊施設といった実店舗を持つ法人や行政を対象に提供してきたが、実店舗を持たない法人や個人ユーザーにも展開する。

 店舗や施設・ブランド・メディア・EC事業などの情報発信や、顧客・取引先との連絡、サービスの利用予約といったビジネスシーンでの利用のほか、デザイナーやアーティストがファンとコミュニケーションするといった使い方ができる。決済サービス「LINE Pay」などのLINEサービスとも連携できる。

 LINE@アカウントの個人ユーザー向け開放と合わせて、LINE@アカウントの取得・発信・管理を行うiPhone/Android向け無料アプリ「LINE@」を公開した。アプリからフォロワーへの一括送信や、1対1でのトーク、ホーム/タイムラインへの情報発信、友だちの追加数やブロック数の変化といった統計情報が閲覧できる。

 アプリでは、複数のアカウントを所有できるため、活動ごとにアカウントを作成できるほか、1つのアカウントに複数の管理者を設けることが可能。なお、LINEユーザーは従来通り、LINEアプリ上にてLINE@アカウントの友だち追加や、LINE@アカウントのメッセージ受信ができる。

 また、PCブラウザーでLINE@を管理できるコンソールも用意。メッセージに収めきれない情報やクーポンを作成して配信できる「PRページ」や、アンケートや人気投票といったユーザー参加型コンテンツを配信できる「リサーチページ」が利用可能。統計情報のデータ抽出も可能で、期間を指定して数値データをCSV形式でダウンロードできる。

「LINE@」専用アプリを公開、複数のLINE@アカウントの管理やフォロワーへの一斉配信、1対1配信に対応する
PCブラウザー上で「LINE@」アカウントを管理できる管理画面

 なお、LINE@には無料プランと有料プランが存在し、月1000通までのメッセージ配信までは無料で利用できるが、それ以上のメッセージ配信する場合は有料プラン(税込月額5400円)が必要。また、5万通を超えた場合は、1通あたり1.08円(税込)のメッセージ配信費用が発生する。

 LINE@は原則としてランダムなIDを発行するが、任意のIDを取得できる「プレミアムID」も用意。年間利用料として、初年度2592円(税込)、2年目以降1296円(税込)を支払うことで取得できる。

「LINE@」無料プランと有料プランの比較。両社の違いは、メッセージの配信量以外にも「リッチメッセージ」配信の対応有無がある

(山川 晶之)