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スマホなどを“定点カメラ”にして生活を記録するビデオログサービス「VLOG」
(2015/10/30 06:00)
株式会社ブイログは、ネットワークカメラやスマートフォンを使用した、クラウドベースのビデオログサービス「VLOG」を11月1日より提供すると発表した。
VLOGは、ネットワークカメラからクラウドにアップロードされた動画を保存するサービス。撮影された動画は、プランにより最大7日間までフルタイム録画される。また、フルタイム録画の保存期間終了後も、カメラによる動体検知や、ネットワークカメラに内蔵されたマイクによる音検知を起点として、約15秒間の動画をビデオログとして蓄積していく。
視聴には、スマートフォン向けの専用アプリ(iOS 7以上、Android 4.1以上に対応)を用意。カメラのリアルタイム視聴、クラウドに保存されたビデオログの視聴のほか、SNSサービスなどに共有することも可能。アプリには、スマートフォンを“ネットワークカメラ化”する機能も備えており、後述のVLOG専用カメラとスマートフォンがVLOG上でカメラとして利用できる。
VLOGでは、部屋の見守り以外に、パーティーのビデオ記録や、“昨日着た服と被らない”ためのファッションチェックなど、定点カメラによるライフログツールとして利用できるとしている。ネットワークに接続可能な環境であれば、スマートフォンを車のフロントガラスに設置することで、ドライブレコーダーとして使用することもできるとしている。
また、機械学習を活用した映像解析技術により、撮影された人物を識別する「顔認識サービス」をオプションとして12月より提供予定。スマートフォンアプリに搭載されている「顔フィルター」を使用することで、特定の人物に絞ってビデオログを視聴することもできる。人物の識別は、顔を含めた人の特徴を独自のアルゴリズムを用いて解析するため、顔が分かりづらい横向きや後頭部の一部でも識別可能だという。このほか、ペット向け機能や、BtoB向けにカメラの前を何人通ったか、男女別で何人かといった店舗向け機能も提供予定。
VLOGでは、専用カメラとして「VLOG CAM VCC-1」を12月に発売する。400万画素のCMOSセンサーを搭載し、フルHD(1920×1080ピクセル)での撮影が可能。視野角は140度で、ナイトビジョン機能やマイクを内蔵する。IEEE 802.11n/g/bのWi-Fi接続に対応し、PCなどを介さずにクラウドサービスと接続できる。さらに、Bluetooth 4.0に対応し、「Bluetooth Smart」のセントラル機能をサポート。IoT機器のハブとして機能し、VLOG CAMに対応するIoT機器を、VLOGのスマートフォンアプリから操作することができる。想定売価は2万円程度を予定している。
利用料(税別)は、カメラ映像のリアルタイム視聴とカメラとマイクを使用したトーク機能を利用できる「ライブ視聴プラン」が無料。また、クラウドへのビデオログ保存など、各種サービスをフルで利用できる「VLOGプラン」では、フルタイム録画が2日間の「2daysプラン」が月額500円、7日間の「7daysプラン」が月額800円。別途「カメラ登録利用料」としてスマートフォン1台あたり300円が発生するが、VLOG CAMではカメラ購入費用に含まれる。
ブイログでは、VLOGをBtoCのほかBtoB向けにも展開予定。ビジネスパートナーとして、株式会社アイ・オー・データ機器が、VLOGの映像処理技術を融合したコンシューマー向け製品の開発を行う。また、富士ソフト株式会社と、VLOGをベースとしたBtoB向けパッケージソリューションの開発・販売を共同で実施するとしている。