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ヤマハ、「VOCALOID SDK for Unity」提供開始、ユニティちゃんの歌声ライブラリも無償で提供

 ヤマハ株式会社は21日、「Unity」上で「VOCALOID」が利用できるSDK「VOCALOID SDK for Unity」を提供開始した。Unity 5.2.2以降で利用可能。

制作コンテンツイメージ

 ヤマハは、Unityの提供元であるユニティ・テクノロジーズ・ジャパンと共同で、Unity上でVOCALOIDの歌声を利用したコンテンツの開発を実現する合同プロジェクト「Unity with VOCALOID」を展開しており、SDKはその成果の1つ。Unityの開発環境からシームレスにVOCALOIDの歌声合成エンジンにアクセスできる。

 SDKには、Windows 10/8/7、Mac OS X 10.10/10.11、iOS 8.4~9.1で動作する歌声合成エンジンが組み込まれており、Android版は今後のバージョンアップで対応。エンジンは、歌詞、メロディー、調声パラメーター、シンガー(歌声音源)などで構成されるシーケンス情報をもとに歌声を合成する。シーケンス情報はアプリ内で生成するか、PC/iOS向けVOCALOIDで作成されたシーケンスデータ(VSQ/VSQX)を利用できる。

「VOCALOID SDK for Unity」の概要
アプリケーションからフレーズやテンポなどの調整が可能

 また、Unity公式キャラクターの「ユニティちゃん」のオリジナルボイスを、SDKで歌声合成できる歌声ライブラリ「Unityランタイム版VOCALOID Library unity-chan!」を提供する。このライブラリを利用して制作するコンテンツがユニティちゃんライセンス条項に準拠する場合は、ライブラリを無償で利用できる。

(山川 晶之)