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マネーフォワード、「MFクラウド会計・確定申告」が電子帳簿保存法に対応

 株式会社マネーフォワードは25日、クラウド会計ソフト「MFクラウド会計・確定申告」と近日提供開始予定の「MFクラウド経費」において、電子帳簿保存法への対応を開始したと発表した。

 サービス提供の背景として、2015年9月30日より施行された、スキャナー保存要件の緩和を含む電子帳簿保存法の改正がある。これにより2016年1月1日分以降、要件を満たしたすべての領収書・請求書をスキャナーで電子化して保存することができるようになる。また、2016年9月からはスマートフォンやデジタルカメラで撮影した証憑も要件に含まれるようになる。マネーフォワードによると、「これまで紙で保管していた領収書や請求書などの証憑は、今後、電子化され原本の廃棄が可能となるため、ペーパーレス化の実現や経費精算業務におけるコスト削減などの変化をもたらすことが予想される」としている。

 電子帳簿保存法対応に向けて、ドキュメントスキャナー「ScanSnap」でスキャンされた領収書や請求書などの電子データをMFクラウド会計内の「MFクラウドストレージ(β)」に保管する機能のほか、「MFクラウド経費アプリ」で撮影した領収書を電子データとしてアプリ内に保管する機能を備える。また、MFクラウド会計において、電子化された領収書や請求書をそれぞれの仕訳に添付する機能も搭載。帳簿書類間の関連性の確保をより簡単に行うことができるとしている。

 今後、タイムスタンプ付与の対応も予定しており、一定の条件を満たした場合、上記の方法で保管した電子データの原本の破棄が可能になるとしている。

ScanSnapで領収書や請求書をスキャン
「MFクラウド経費アプリ」で撮影した領収書の保管
仕訳へのファイル添付機能

(磯谷 智仁)