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大阪にも新gTLDが! 「.osaka」のレジストリ事業者ようやく選定

 「.nagoya」があるのに、なぜ「.osaka」が無いのか!? そう不満に思っていた大阪人の方に朗報だ。ドメイン名とIPアドレスの割り当て管理を行うICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が30日、「.osaka」を運営するレジストリ事業者が決まったことを発表した。

 選定されたのは、株式会社インターリンク。同社では、新gTLD「.moe」をすでに運営している。

 「.osaka」のような地理的名称の新gTLDの新設・運営を希望する組織は、その新gTLDをICANNへ申請するにあたって、該当する自治体からの“支持”を受ける必要がある。実は「.osaka」については、インターリンクを含む国内4社が大阪府から支持を受けていた。

 しかし、各社が「.osaka」のレジストリになりたいからといって、それぞれICANNに対して申請手続きを行うと、ICANNでの審査に時間がかかり、結果として「.osaka」の実現までに時間もかかることになる。また、申請手続き自体に多額の手数料が発生するため、落選した組織にとっては費用も無駄になる。

 大阪府では事業者間で調整するよう求めたようだが、調整は難航した模様。結局、ICANNに対してそれぞれ「.osaka」を申請したインターリンクとGMOドメインレジストリ株式会社の2社が、ICANNの審査を待つかたちとなっていた(2012年2月27日付の関連記事『GMO、新gTLD「.osaka」も申請へ、大阪府から支持取り付け』参照)。

 実際に「.osaka」のドメイン名登録サービスが提供されるのはまだ先のことになるが、レジストリが決まったことにより、「.osaka」の登場へ一歩前進した。

(永沢 茂)