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Facebookの利用率は24.5%、1年で3倍に増加、2ちゃんねるを超える

「インターネット白書2012」で見る最新動向(2)

インターネット白書2012

 6月29日に発売された「インターネット白書2012」(監修:財団法人インターネット協会、発行:株式会社インプレスジャパン)。同白書で毎年恒例となっている「インターネット個人利用動向調査」の結果報告の中から、今回はソーシャルメディアの利用状況を中心に一部抜粋して紹介する。

 この調査は、自宅からインターネットを利用している13歳以上の個人(gooリサーチのアンケートパネルから抽出)を対象に5月17日から22日までウェブアンケートで実施したもの。5639人からの回答をもとに、性年齢階層別の自宅パソコンからの1週間当たりのインターネット利用時間別人口構成比(インプレスR&Dが推計)に整合するよう比重調整して集計している。

ネットの利用目的、上位は依然としてショッピング、メール、ニュースなど

 まず、インターネットの利用目的(複数回答)としては、「オンラインショッピング」(83.6%)、「商品・サービス・買い物に関する情報」(81.4%)、「電子メール」(79.5%)、「ニュース・天気予報」(76.2%)が昨年に続いて多く挙げられており、インターネットユーザーの8割前後に利用されているかたちだ。

 昨年調査から大幅に利用が増えたのは、「動画共有」(44.1%から58.2%へ)、「SNS」(32.1%から45.6%へ)、「マイクロブログ」(16.2%から27.1%へ)がある。逆に比較的減少が目立つものとしては、「趣味・娯楽に関する情報」(74.5%から64.4%へ)、「生活・暮らしに関する情報」(59.2%から51.0%へ)、「健康に関する情報」(45.6%から37.6%へ)などがある。

インターネットの利用目的

 インターネット利用時間におけるサービスの占める時間の比率で最も大きいのは、「買い物以外の情報収集」で24.8%。昨年の21.3%から増加した。これに次ぐ「買い物の情報収集」も15.4%と、12.5%から増加している。

 逆に昨年は12.7%を占めていた「検索」が10.3%に減少。「ブログ」も4.3%から2.8%に減少しているのがやや目立つ。

 このほか、「SNS」は昨年の3.3%から今年は3.7%へ、「マイクロブログ」は1.7%から2.3%へそれぞれ微増している。

インターネット利用時間における各サービスの占める時間の比率

ネットユーザーの半数がYouTubeを利用、Yahoo!知恵袋は4割弱

 SNSやマイクロブログのほか、“広義のソーシャルメディア”として挙げられた各種サービスのうち、利用しているサービス(複数回答)として最も多かったのは「YouTube」で56.4%。昨年の43.9%からさらに増加し、日本のインターネットユーザーの半数が利用するサービスになった。

 以下は、「Yahoo!知恵袋」(38.6%)、「ウィキペディア」(35.8%)、「価格.comの『レビュー』や『クチコミ』」(33.6%)、「ニコニコ動画」(26.8%)、「Twitter」(26.3%)、「mxi」(26.1%)、「Facebook」(24.5%)、「クックパッド」(21.5%)、「2ちゃんねる」(20.9%)、「教えて!goo」(20.4%)、「食べログ」(19.2%)など。

 Twitterは昨年の15.5%から大幅に増加。Facebookに至っては、8.3%からじつに3倍に増加した。

 「Google+」はまだ5.7%にとどまっており、「Mobage」(8.4%)や「GREE」(7.8%)、「アメーバピグ」(7.8%)に及ばない。

利用しているソーシャルメディア

 最もよく利用しているソーシャルメディアとしても「YouTube」(16.0%)がトップで、以下、「Twitter」(12.4%)、「mixi」(11.1%)、「Facebook」(11.0%)と続く。

 ただし、性・年代別に見ると、必ずしも「YouTube」が最もよく利用されているわけではない。特に女性では、年代によって違いが出ている。

 まず10代では、「YouTube」が11.6%なのに対して、「Twitter」が31.1%と突出しているほか、「mixi」も19.5%に上る。また、20代でも「mixi」は19.8%に上り、「Twitter」の15.5%、「YouTube」の10.8%などを上回っている。このほか、30代では「クックパッド」が16.6%となり、「mixi」の16.5%をわずかに上回って最多だった。

 また、女性の中で「YouTube」を最もよく利用している比率がいちばん高かったのは60代以上だった。この層は「Yahoo!知恵袋」も17.1%に上っており、男女を通じて、「Yahoo!知恵袋」を最も利用しているソーシャルメディアとして挙げた比率が高かった。

最もよく利用しているソーシャルメディア(女性・年代別)

 男性では、10代で「Twitter」が22.9%に上り、「YouTube」の21.6%をわずかに上回った。また、30代では「YouTube」を挙げた人が13.1%にとどまり、他の年代に比べて少ない。その結果、「Facebook」が14.9%で最多だった。

 このほかの年代は「YouTube」の比率が最も高いが、男性60代以上では「YouTube」の20.8%に続いて、「価格.comの『レビュー』や『クチコミ』」が17.1%で目立っている。同サービスは、男女問わず、年齢層が挙がるほど最もよく利用されているサービスとして挙げられており、特に男性で比率が高くなっている。

最もよく利用しているソーシャルメディア(男性・年代別)

SNSユーザーの半数以上が“ソーシャルアプリ”利用経験なし

 今回の利用動向調査ではこのほか、mixiやFacebook、Mobage、GREEなど「SNS」全体の利用率が昨年の32.1%から45.6%へと上昇した一方で、SNS上で利用する“ソーシャルアプリ”の利用率が40.1%から19.6%へと大幅に低下したことが分かった。

 逆に「利用したことはない」と回答したユーザーが52.6%と半数以上を占めたほか、「過去に利用したことはあるが、最近は利用していない」も23.9%に上っている。利用をやめたユーザーは10代・20代で比較的多く、3割前後存在している。「SNSのユーザー層が広がったことに加え、サービス開始当初の物珍しさによる利用が一巡したため」とみている。

ソーシャルアプリの利用状況(性年代別)

 「インターネット白書2012」は、A4変形判・256ページで、価格は7140円。購入者への特典として、同書全文の電子書籍(PDF)と、本記事で掲載したような各種アンケート調査結果のグラフ画像データ約80点の無償ダウンロードサービスが用意されている。


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(永沢 茂)

2012/7/6 12:00