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教訓はどこへ? 32ビットIEとSafariのみ対応、Java必須のマイナンバーのポータルサイト
2017年1月18日 06:00
内閣府が16日にオープンした、マイナンバーのポータルサイト「マイナポータル」がネットの一部で話題だ。マイナンバーに関連するサービスの検索や情報の確認、また税金などの支払いが行えるというこのサイト、現在は7月からの本格稼働に向けてアカウントの開設を促しているのだが、ネット上で話題になっている理由は、このサイトを使うにあたっての推奨環境。マイナンバーカードの読み取りに必要なICカードリーダライターは理解できるとして、ブラウザーはIE 11(32bit版のみ)およびSafariに限定されているほか、Java実行環境、JPKI利用者クライアントソフトのインストールが必須という、過去の官公庁のポータルサイトでの教訓がまったく活かされていないシビアな条件。これらの推奨環境を満たさない状態で「利用開始」ボタンをクリックすると、ソフトのインストールのほか、環境をチェックするための「マイナポータル環境設定プログラム」を実行するよう促されるという親切さに、多くのユーザーから嘆きの声が上がっている。7月のオープンまで半年の猶予があるとはいえ、それまでの改善は望み薄で、悪しき事例がまたひとつ追加されることになりそうだ。
- サービストップ(マイナポータル)
https://myna.go.jp/ - 動作環境について(マイナポータル)
https://img.myna.go.jp/html/dousakankyou.html - マイナンバー社会保障・税番号制度(内閣官房)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/myna-portal.html - 特定バージョンのJavaを要求していた地方税電子納税サイト、Javaを廃止してActiveXに切り替え(スラド)
https://security.srad.jp/story/16/03/15/0329226/