【サイト紹介】
ネットの脅威・ウイルス&セキュリティ対策を考える
今年8月に起きた「Blasterウイルス」にまつわる騒動は新聞やテレビのニュースでも大きく取り上げられ、もはやウイルス対策がコアなPCユーザーだけでなく、一般的な人々にも必須のものであることを改めて認識させられた。今回はウイルス対策を中心に、PCのセキュリティを維持するために役立つWebサイトを紹介する。
●基礎知識を得よう
何事にもまず肝心なのは、準備と心構え。ウイルスについても基本的な知識を得ることから始めよう。ウイルス感染を防ぐためには何をしなければいけないのか? そんな疑問に答えてくれる、解説サイトを集めた。
■@police
http://www.cyberpolice.go.jp/
ハイテク犯罪やサイバーテロの防止・被害減少を目的に開設している警察庁のサイト。PCユーザー、サーバー管理者、キッズのそれぞれ習熟度別に、コンピュータ利用の注意点やウイルスについての解説を行なっている。
■オールアバウトジャパン インターネットセキュリティ
http://allabout.co.jp/computer/netsecurity/
専門ガイドによる解説記事でお馴染みのオールアバウトジャパン。「はじめてのセキュリティ手順」を筆頭に、初心者にもわかりやすい記事が充実している。「とりあえず何をしなければいけないか」を知りたいユーザーにはオススメだ。
■BIGLOBEセキュリティ
http://security.biglobe.ne.jp/
ISPのBIGLOBEが開設しているセキュリティ関係のサイト。イラストを使ってわかりやすくウイルスについて説明している。ブラウザクラッシャーやパスワードの管理についても詳しい。
■明日のためのウイルス講座
http://review.ascii24.com/db/review/soft/untivirus/2003/02/23/641257-000.html
オンラインニュースサイト「ASCII24」に掲載されていた全10回の連続記事。ダイレクトアクションやトロイの木馬といった、ウイルスの分類別の特徴や、具体的な活動手順を詳細に解説している。
■情報処理振興事業協会(IPA)
http://www.ipa.go.jp/
政府関係の特別認可法人。コンピュータウイルスや不正アクセスの届出状況、企業へのアンケート結果など、統計的な情報を多く公開している。OSに新たな脆弱性が発見された場合の緊急対策情報も扱う。
■コンピュータウイルス対策
http://kosuge.kdn.jp/anti/
電気通信大学の小菅研究室が運営するサイト。ネット上の各種ニュースやセキュリティベンダーの発表する情報をまとめている。新種ウイルスの命名法などの解説記事もある。
■Mainichi INTERACTIVE インターネット事件を追う
http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/
毎日新聞に掲載されたIT関係の事件を集めている。内容はウイルスだけに限らないが、ネット上で起こっている各種の事件を知り、危機認識を高めるのにはもってこいだ。
●ウイルス感染をオンラインでチェック
まだセキュリティ対策をしていないユーザーにオススメできるのは、オンラインでのウイルスチェックだ。多くが無料で提供され、Webブラウザさえあればチェックが可能である。ウイルス対策ソフト導入前の第1段階として試すのもよいだろう。
■ウイルスバスターオンラインスキャン
http://www.trendmicro.co.jp/hcall/
ActiveXコントロールを使って、Webブラウザだけでウイルスに感染しているかチェックできる。ドライブ別にスキャンの有無を設定可能で、開始前には最新のウイルス定義ファイルを自動でダウンロードしてくれる。
■シマンテック セキュリティチェック
http://www.symantec.com/region/jp/securitycheck/
利用中のPCがどの程度安全か、ネットワークへの接続状況などから診断するサービス。ウイルスに感染しているかも、もちろんチェックできる。
■ウイルスチェイサー for WEB
http://www.iwi.co.jp/japanese/cons/info/vc/vc_online.htm
インテリジェントウェイブのウイルス対策ソフト「ウイルスチェイサー」のオンライン版。駆除も可能な1カ月無料体験版を併せて公開している。
■@nifty ウイルスチェックサービス
http://www.nifty.com/security/vcheck/
@nifty会員向けに無料で提供するオンラインウイルスチェックサービス。感染の有無だけでなく、駆除まで行なってくれるのが特徴だ。
●ウイルス対策製品の導入
ウイルスの予防や実際に感染した場合に効果的なのが、ウイルス対策ソフトの導入だ。送受信されるメールにウイルスが添付されていないか、PCそのものに攻撃を受けていないかなどを知ることができる。各社製品の機能を比較して、用途に合ったソフトを見つけよう。
■ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ
http://www.trendmicro.com/jp/products/desktop/vb/evaluate/overview.htm
トレンドマイクロのクライアントPC用ウイルス対策製品の最新版。ウイルスの感染チェック機能に加え、不正侵入検知機能を搭載している。シングルユーザー版の標準価格は8,500円。
■Norton Internet Security 2004
http://www.symantec.com/region/jp/products/nis/index.html
シマンテックのウイルス対策製品。ウイルス対策機能「Norton AntiVirus」と個人用ファイアウォールソフト「Norton Personal Firewall」が統合されている。標準パッケージの価格は9,800円。
■マカフィー・ウイルススキャン
http://www.nai.com/japan/mcafee/home/
日本ネットワークアソシエイツが10月1日から販売している「マカフィー・ウイルススキャン」。パッケージ版の価格は3,900円だ。なお、ファイアウォール機能が統合された製品「マカフィー・インターネットセキュリティスイート ver.6.0」も、11月15日に発売される予定。
■ウイルスドクター
http://www.virusdoctor.jp/
デジターボのウイルス対策製品。ファイアウォール機能の搭載有無で2種類のバージョンを用意。標準パッケージの価格は2,480円。加えて阪神タイガース仕様の限定版(4,980円)もある。
■NOD32アンチウイルス
http://canon-sol.jp/product/nd/
未知ウイルスの検知にも対応した対策製品。小さなサイズ(数KB~100KB)のウイルス定義ファイルと、ソフト動作の軽快さが特徴だという。パッケージ版の標準価格は6,800円。
■JPSS パーソナルウィルス保守パック
http://www.jpss.co.jp/news/20031022.html
これはソフトではなく、個人を対象とした出張サポートサービス。3カ月ごとに定期訪問し、ウイルスの感染状況やアップデート作業を行なってくれるという。3カ月コースは14,400円。
■フレッツ・セーフティ
http://flets.com/safety/
NTT東日本のフレッツ・シリーズに対応したセキュリティサービス。専用機器を設置し、ウイルスや不正侵入を防ぐことを目的としている。対策用のアップデートも自動で行なってくれる。月々の利用料300円のほかに、専用機器の購入費用などが別途発生する。
●修正パッチ&無料のセキュリティサービス・製品
ウイルス対策製品を導入すれば、すべてのセキュリティ対策が終了するわけではない。OSやソフトウェアの脆弱性が発見された場合には、修正パッチを適用する必要もある。また無料で使えるセキュリティ対策サービスも併せて紹介する。
■Windows Update
http://windowsupdate.microsoft.com/
Windowsの修正プログラムを配布するマイクロソフト公式サイト。WindowsユーザーであればWindows Updateは義務。脆弱性が発表された後はもちろん、定期的に確認するといいだろう。
■Protect your PC
http://www.microsoft.com/japan/security/protect/
マイクロソフトが展開するセキュリティ対策キャンペーンのWebサイト。Windows Updateのほか、ファイアウォールやウイルス対策ソフトの導入をすすめている。
■TechNet Online
http://www.microsoft.com/japan/technet/
マイクロソフト製品に発見されたセキュリティ上の問題点の解説と、修正プログラムを公開している。Windows Updateと併せて利用しよう。
■無料ではじめるセキュリティ ウイルス対策
http://www.taskweb.jp/~security/virus.html
Webサイトの名前のとおり、無料で行なえるウイルス対策を紹介している。海外製の無料ソフトや体験版を公開しているサイト、メールソフトの設定方法などを解説。
■竜の情報館 AVGの紹介
http://ryulife.com/net/avg.html
英語表記のウイルス対策ソフト「AVG Anti-Virus Free Edition」のインストール方法・使い方をスクリーンショットで解説。ソフトの利用は無料だが、シリアルキー発行のためにメールアドレスを登録する必要がある。
●ネット上の不正・迷惑行為にも対処
ネット上に潜む脅威はなにもウイルスだけに限らない。最後に、迷惑メールやスパイウェア対策、その他セキュリティの維持に役立つWebサイトを紹介する。
■日本ネットワークインフォメーションセンター スパムに関するFAQ
http://www.nic.ad.jp/ja/translation/apnic/spam.html
APNIC(Asia Pacific Network Information Centre)のサイトに公開されている、スパムや迷惑メールについてのFAQを日本語訳したもの。スパムの予防策として、メールアドレスをネット上に不必要に公開しないことや、スパム発信元ISPへの通報をすすめている。
■新・変なメールを受け取ったら
http://www.hennamail.com/
スパムやチェーンメールについて、具体的な記述など、より実態的な内容と対処法を解説。「架空請求」のメールについても詳しい。
■RealSecure BlackICE
http://www.blackice.jp/
ファイアウォールと並ぶセキュリティ対策「IDS(Intrusion Detection System)」を個人・SOHO環境でも利用するためのソフトウェア。「Real Secure BlackICE PC Protection」の直販サイト価格は9,800円。
■LAVASOFT
http://www.lavasoft.de/japanese/
ユーザーのPC内に潜伏して、ネットの接続状況などを監視する“スパイウェア”の発見・駆除を行なえるソフト「Ad-aware」を公開中。無料のバージョンもある。
■とほほのCookie入門
http://tohoho.wakusei.ne.jp/wwwcook.htm
Cookieは通常、Webサイトの訪問日時の記録や、認証の目的で使われるが、それがプライバシー保護の観点から問題との指摘もある。このページではCookieについての基礎的な知識を学習でき、実態の理解に役立つ。
(2003/11/07)
[Reported by 森田秀一]
|