総務省は、IP電話サービスに一般加入電話と同じ形式の電話番号を割り当てる検討を進めていることを明らかにした。現在は品質面など番号割り当ての基準を明確化しているところだという。
検討が進められている番号は、東京地域では「03」、大阪地域では「06」といった市外局番から始まる「0AB~J」形式のもの。IP電話には従来「050」から始まる専用番号が用意されているが、この番号は利用地域に左右されないロケーションフリーの性質を持つ。一方でネットワークにIP網を利用しているが、地域が限定されているIP電話サービスについては、利便性の面からも0AB~J番号の利用を可能とする方針だという。
IP電話に0AB~J番号を割り当てるための基準については、現在のところ明確な基準は定められていない。ただし、一般加入電話と同じ0AB~J番号を利用する以上、110や119といった特別番号、携帯電話・PHSに発信が可能など、一般加入電話と同等の機能を持つことが必要との考えだ。
なお、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「OCN.Phone」など、一般加入電話の番号を利用するIP電話サービスも存在するが、これについては「IP電話間の発着信で一般加入電話番号を内線的に割り当てている」とし、今回の検討対象とは別のものとした。
関連情報
■URL
総務省
http://www.soumu.go.jp/
関連記事:050で始まるIP電話の番号指定状況が明らかに(BroadBand Watch)
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/1476.html
・ NTT東西、固定電話から050番号への発信を可能とする認可申請(2003/08/08)
( 甲斐祐樹 )
2003/08/08 15:46
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