日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は3日、9月度のウイルス届出状況を発表した。ウイルス「Blaster」や亜種「Blaster.D(Welchia)」が依然として活発に活動しているという。
NACのウイルス届出数は、同社のオンラインウイルス検出サービス「McAfee VirusScan ASaP」が検出したログを基に集計しているもの。マシン数ベースのランキングと、会社単位で発見された件数のランキングの2種類発表されている。マシン数ベースは、主に家庭での利用が多いのが特徴だ。
同社が“感染”と定義しているのは、「PCが実際にウイルスに感染している場合」「ウイルスメールを受け取った場合」「デマメールを受け取った場合」を“感染”したとして集計しているという。
9月度の届出状況は、マシン数の場合で1位がBlaster.Dで2,728件、2位がBlasterで802件、3位がKlezで673件だった。これは、8月度のBlaster.Dの5,515件、Blasterの2,607件と比較して半数以下に減少している。このことから、一般家庭のマシンにおいては、8月から9月にかけてBlaster対策がある程度有効に行なわれたと推測できる。
会社単位では、1位Blaster.Dで383件、2位Klezで267件、3位Redlofで256件だった。これは、8月度の1位Blaster.Dの402件、2位Blasterで379件、3位Klezで276件と比較して、マシン数ほどではないものの、Blasterが減少している。
NACでは、9月11日にWindows RPCSSに関する“緊急”の脆弱性「MS03-039」が発見され、今後利用される可能性が非常に高いことから、早急にセキュリティ修正パッチを適用して対応する必要があると警告している。
関連情報
■URL
日本ネットワークアソシエイツ
http://www.nai.com/japan/
・ Blasterは減少傾向、次はSWENに注意~トレンドマイクロ9月度レポート(2003/10/03)
( 大津 心 )
2003/10/03 19:42
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