米VeriSignは3日、9月15日に提供を開始してから、各方面で問題が指摘されていたWebナビゲーションサービス「Site Finder」を一時的に停止すると発表。ICANNが同日付けで発表した停止勧告を受け入れた。
ICANNの勧告では、VeriSignがSite Finderを提供するために.comと.netゾーンにおいて導入したDNSの“ワイルドカード”設定が、メールサーバーやスパムフィルタリングなどのアプリケーションに影響を与えているなどの報告を紹介。その上で、この設定がDNSのコアオペレーションやインターネットの安定性に悪影響を及ぼしていると結論付けるとともに、ICANNとのレジストリ契約にも違反していると指摘。ワイルドカード設定を削除して、存在しないドメインへのクエリーに対しては従来通りエラーメッセージを返す9月15日以前の設定に戻すよう要求していた。
これに対してVeriSignは、「要求には同意するが、その一方で我々はすべての選択肢を検討していく。Site Finderが運用されてから2週間以上経つが、DNSのコアオペレーションやインターネットの安定性が悪影響を受けたことを示すデータはない」(VeriSignのNaming and Directory Services部門担当上級副社長であるRussell Lewis氏)などと反論している。
関連情報
■URL
米VeriSignのニュースリリース(英文)
http://www.verisign.com/corporate/news/2003/pr_20031003.html
米VeriSignの告知文(英文)
http://www.verisign.com/nds/naming/sitefinder/outreach.html
ICANN(英文)
http://www.icann.org/
・ ドメイン名の誤入力に対応する米VeriSignのサービスが問題に(2003/09/17)
・ Verisign問題、どこがどう問題なのか?(2003/09/19)
・ 米VeriSign、問題が指摘される「Site Finder」について検討委員会を設置(2003/09/24)
( 永沢 茂 )
2003/10/06 18:59
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