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シマンテック、9月度のウイルス被害ランキングを発表


 シマンテックは9日、9月度の「ウイルス被害ランキング」と「不正アクセスランキング」を発表した。1位はBugbear、2位Redlofとなっており、前月1位のBlasterはランク外へ落ちた。

 9月度のウイルス被害ランキングでは、1位Bugbearで233件、2位Redlofで182件、3位Klezで181件だった。前月217件で1位だったBlasterはランキング外へ転落しているが、Blasterの亜種である「Welchia」は6位101件(先月6位114件)と余り変化していないのが特徴だ。この結果から、国内においては比較的迅速な対応が全国的に行なわれ、Blasterが沈静化しつつあることがわかる。

 ワールドワイドの被害ランキングでは、1位Bugbearで17,833件、2位Trojan Horseで9,205件、同じく2位にSwen.Aで9,205件が続いている。ワールドワイドでは、前月2位のBlasterが6位4,456件、同9位のWelchiaが10位2,973件となっている。

 シマンテックの星澤裕二氏による9月度の考察では、BlasterやWelchiaの順位が下がっており、9月度は大きな被害がでていないものの、完全に駆逐されていないため、引き続き注意が必要だと警告。また、9月に見つかった新種ウイルスの1つ、危険度3の「Swen」について言及。Swenは国内で117件(5位)、ワールドワイドで9,205件(2位)の被害が報告された。

 Swenはメール感染型のウイルスで、マイクロソフトの修正プログラムを装ったメールを送信するのが特徴だ。Blasterのようなセキュリティホールを悪用したウイルスが流行したあとに頻繁に出現する傾向があるので、パッチを装っていても添付ファイルをクリックしてはならないと同氏は警告している。

 不正アクセスランキングでは、前月と同じくCodeRedの攻撃を検出した「Microsoft Index Server/Indexing Services ISAPI Buffer Overflow Attack」が277件で1位、「Generic HTTP 'cmd.exe' Request Attack」が238件で2位だった。しかし、特徴的な変動は起きていない。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year03/031009.html

シマンテック、8月度のウイルス被害ランキングなどを発表(2003/09/05)


( 大津 心 )
2003/10/09 20:05

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