シマンテックは6日、10月度における月間「ウイルス被害ランキング」と「不正アクセスランキング」を発表した。
10月度の国内ウイルス被害ランキングは、1位がTrojan Horseで205件、2位がKlezで198件、3位がBugbearで186件だった。前月1位のBugbearが3位に下がり、Trojan Horseが4位から1位に上がっているが、被害件数はあまり変わっていない。8月に猛威を振るったBlasterは圏外へ、Welchiaも7位48件にとどまっている。
ワールドワイドの被害ランキングでは、1位がTrojan Horseで13,112件、2位がBugbearで11,992件、3位がSwenで6,959件だった。国内と同様に、前月1位だったBugbearが転落し、入れ替わってTrojan Horseが1位になっていることから、世界的にTrojan Horseが増加していることがわかる。
シマンテックの星澤裕二氏は10月度の考察の中で、マイクロソフトから2種類の危険度が高い脆弱性「MS03-040」と「MS03-043」が発見されており、MS03-040を狙ったトロイの木馬型ウイルス「Trojan.Qhosts」の攻撃も報告されていると警告した。
また、9月に見つかったウイルス「Swen」を前月に引き続き警告している。Swenは、メール感染型のウイルスだが、マイクロソフトからのセキュリティ修正プログラムの案内を装っていることから“ついつい”メールを開いてしまうユーザーが多いため、注意が必要だという。このほか、10月度から「Norton Internet Security 2004」や「Norton AntiVirus 2004」で検出できるようになったスパイウェアがランキングしてきており、今後トップ10に入る可能性もあると分析した。
10月度の不正アクセスランキングでは、長らく1位だったCodeRedによる攻撃が2位に下がり、「Generic WebDAV/Source Disclosure “Translate:f” HTTP Header Request Attacks」が1位になった。この攻撃は、3月に発見されたWindowsのWebDAVに関するバッファオーバーフローの脆弱性「MS03-007」を狙ったもの。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year03/031106.html
MS03-007
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms03-007.asp
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( 大津 心 )
2003/11/07 13:32
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