シマンテックは9日、2003年11月の「ウイルス被害ランキング」と「不正アクセスランキング」を発表した。
11月度の国内ウイルス被害ランキングは、1位がBugbearで222件、2位がKlezで155件、3位がTrojan Horseで152件だった。前月1位だったTrojan Horseが1位から3位に下がったが、そのほかには大きな変動はなかった。
ワールドワイドの被害ランキングでは、1位がBugbearで9,678件、2位がTrojan Horseで9,604件、3位がIRC Trojanの3,788件と続いた。被害件数を見てみると、1位Bugbearと2位Trojan Horseが9,000件台で群を抜いており、3位IRC Trojanの3,788件を大きく引き離していることがわかる。
シマンテックの星澤裕二氏は11月度の考察の中で、8月に出現したウイルス「Mimail」の亜種が拡大していると指摘。クレジットカード情報などの個人情報が漏えいする可能性があることから、注意が必要だとしている。また、9月に見つかったウイルス「Swen」の被害も収まっていないため、継続的な注意が必要だと警告した。
11月度の不正アクセスランキングでは、WindowsのWebDAVに関する脆弱性「MS03-007」を狙った攻撃である「Generic WebDAV/Source Disclosure “Translate:f” HTTP Header Request Attacks」が213件報告され、前月に引き続き1位となった。2位はCodeRedによる攻撃で199件だった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year03/031209.html
・ シマンテック、10月度のウイルス被害ランキング発表(2003/11/07)
・ シマンテック、2003年上半期のセキュリティレポート(2003/10/15)
( 大津 心 )
2003/12/10 14:27
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