Web技術の標準化団体World Wide Web Consortium (W3C)は10日、“Semantic Web”の標準技術「Resource Description Framework(RDF)」と「Web Ontology Language(OWL)」を最終承認し、W3C勧告として公開した。Webでのデータ共有などに利用する標準形式で、ユーザー同士がソフトウェアを共有することなく、同じデータを共有できるようになるという。
RDFは、Web上でメタデータをやり取りするための仕様で、記述方法やコンピュータ間で交換する方法を規定している。一方のOWLは、RDFで記述されたメタデータを定義する仕様。個別のデータだけでなく、分野をまたぐデータや概念の関係も定義できる。
なお、Semantic Webとは、さまざまなアプリケーションがデータの意味を理解した上で、自動的に処理し、データの統合や再利用できるようになることを目的としたもの。XMLでデータを記述し、RDFでメタデータのやり取りを規定、データの意味をOWLで定義する仕組みとなる。
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■URL
ニュースリリース
http://www.w3.org/2004/01/sws-pressrelease
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( 鷹木 創 )
2004/02/12 19:37
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