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Jストリーム第3四半期決算、ビジネス関連市場が好調な成長を見せる


Jストリームの白石清代表取締役社長
 Jストリームは16日、2004年3月期(第7期)の第3四半期決算を発表した。売上高は11億2,133万9,000円(前年同期比8.6%増)、純損失は1億2,009万6,000円だった。第7期通期の業績予想は、売上高が18億円、純利益が1,000万円としている。

 部門別の売上高は、ライブ放送部門が7,300万円(前年同期比45%減)、オンデマンド放送部門が5億4,800万円(前年同期比15.6%増)、コンサルティングサービス部門が100万円(前年同期比99.1%減)、製作部門が2億2,400万円(前年同期比57.5%増)となった。取引案件数は、1,348件(前年同期923件)と堅調に推移している。

 Jストリームでは、第7期の事業戦略としてビジネス関連市場、メディア関連市場、動画広告市場、モバイル市場の4つを柱にしているが、ビジネス関連市場でのストリーミングサービスの本格化が確認できる。実際にJストリームのサービスが利用されているシーン別の推移では、販売促進(商品説明、CM、セミナー、イベントなど)が、第6期第3四半期までの19.25%から、第7期第3四半期まででは24.63%へと大きく増加。また、会社案内やIRといった使われ方も8.78%から12.59%へと成長している。白石清代表取締役社長は、「メディアも広告もモバイルもブレイクするまでは行かないだろうと予測していた。一方、ビジネスユースに関しては確実に売れるだろうという読み通りの結果となっている」とコメントした。

 第7期第3四半期の主な活動としては、日経ブロードバンドニュースの映像配信(2003年11月4日~)、Macromedia Flash Communication Serverに対応したホスティングサービスとエンコーディングサービスの開始(2003年11月11日~)、ブロードバンドライブ配信のための新料金プラン「ブロードバンドライブ・デイユースプラン」(2004年1月27日~)などが挙げられる。特にデイユースプランは、従来の配信料金体系を3分の1にするといった価格破壊を行なった。「ただの値下げではなく、新たな市場を作りたいがための施策と捉えて欲しい」と白石社長は語る。「ADSLが普及したのは、Yahoo! BBが低価格でサービスを提供したからであって、NTTが従来の価格体系のまま普及活動を続けていたとしたら、これほどまでに普及していなかっただろう」と例を挙げ、「適切な価格で適切なマーケットに対して商品を提供することで、初めて市場が開くと思っている」と述べた。


決算ハイライト 部門別売上高推移

取引案件推移 利用シーン推移

関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.stream.co.jp/company/investor/ir_pdf/gyoseki_2004_03_3q.pdf

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( 岡田大助 )
2004/02/16 20:09

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