日本レジストリサービス(JPRS)は19日、PCから日本語JPドメイン名を用いたWebサイトへのアクセスを容易にする、「日本語JPナビ」サービスの運用を開始した。同サービスは、日本語JPドメイン名に対応していないWebブラウザからのアクセスがあった場合に、対応するWebブラウザやプラグインの紹介や、アクセス可能なURLを紹介するもの。
現在、日本語を含む国際化ドメイン名(IDN)は、文字を「Punycode」と呼ばれる変換規則に従ってアルファベットと英数字に変換する形で運用されている。この文字列の変換はWebブラウザの側で行なうことになっているため、IDNに対応していないブラウザでは、IDNを使用したドメイン名にはアクセスできない状況になっている。
実際に、IDN非対応のWebブラウザのアドレス欄に「http://日本語.jp/」などと入力してアクセスしようとすると、非対応のWebブラウザでは文字列をシフトJISやUTF-8などの文字コードでDNSに問い合わせる。今回、JPRSが開始したサービスは、こうした規則違反のDNSへの問い合わせに対して、IDNに対応したWebブラウザを使うよう案内するサイトのIPアドレスを送り返すものだ。
このサービスが適用されるのは、すでに日本語JPドメインによるネームサーバーが登録されていて、JPRSに同サービスを使用してほしいと登録してある日本語JPドメイン名に限られる。このため、現在のところは「http://総務省.jp/」「http://日本語ドメイン名協会.jp/」など、いくつかのドメイン名にアクセスした場合にのみ動作が確認できる。
また、すでに日本語JPナビサービスへの登録受け付けは開始されているが、申し込みはドメイン登録時の業者を通じてのみとなっている。現時点では、JPRSが直接提供している「JPDirect」が日本語JPナビへの登録申し込みを行なっており、他のドメイン名登録業者も順次申し込みに対応する予定としている。
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IDN非対応のIE6で「http://総務省.jp/」にアクセスした例
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関連情報
■URL
プレスリリース
http://jprs.co.jp/press/040219.html
■関連記事
・ JPRS、IDN未対応ブラウザから日本語JPドメイン名が利用できるサービス(2004/01/19)
( 三柳英樹 )
2004/02/19 19:15
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