NECは、新幹線やバスなどの移動車両からネット接続できる技術「BBRide」を開発した。新幹線で、同技術を利用した高速インターネット接続実験も行なっている。
BBRideは、携帯電話網や無線LAN網を組み合わせて効率的に利用するNECの技術「Mobile Inverse Mux」を利用したもの。利用できる無線通信から、アクセス状況の良い回線を自動的に選んで接続する。実験では、「99%以上の区間で途切れずにアクセスできた」という。スループットは最大で1.5Mbpsに達した。
NECでは、BBRideのコア技術であるMobile Inverse Muxについて、「リンクの品質が変動する複数の無線手段を束ねて安定化させるため、フロー制御と再送制御アルゴリズムを搭載した。また、回線料金やエリアカバー率などに応じて、使用する無線手段を割り当てることも可能だ」という。
さらに、「無線LANではIEEE 802.11a/b/g、携帯電話では2Gだけでなく、W-CDMAやCDMA2000 1xなどさまざまな無線方式に対応できる。PHSにおいてもDDIポケットだけでなく、NTTドコモなどキャリアに関わらず通信可能だ」とし、システムの柔軟性を強調。今後は、「鉄道会社と共同して2005年にも事業化を目指す」としている。
関連情報
■URL
NEC
http://www.nec.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2004/03/22 18:55
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