ライブドアは29日、イーバンク銀行との提携問題でライブドア幹部へ脅迫まがいの電話があったと公表した件に関して、声紋鑑定の結果を発表した。
発表によると、声紋鑑定は日本音響研究所が2月17日から3月26日にかけて行なったもの。実際に電話があった携帯電話に保存された留守番電話と、ライブドアが別途入手したとするイーバンク銀行松尾泰一社長の音声テープなどを比較した。同研究所では、留守番電話と音声テープなどに共通する「ルト」「マエ」「カイシャ」「マツオ」といった音韻を鑑定。周波数やパターンの分析を行なった上で、「音声に編集された形跡は認められない」「留守番電話と音声テープの音声は同一人物」であると推定した。
ライブドアでは今後、イーバンクと締結した出資契約書に従って、両社での役員相互派遣や、ライブドアの提案する経営改善策受け入れなどを求めていくとしている。
なお、イーバンク銀行では、2月6日から2月10日にかけて行なった声紋鑑定をもとに、「別人である可能性が極めて高い」との結果を公表している。イーバンクでは、ライブドアが2月5日ごろイーバンクの株主宛にフロッピーディスクで送付した問題の“脅迫”音声データと、カセットテープに録音した松尾社長本人の肉声を比較した。ただし現時点では、鑑定機関を明らかにしておらず、「鑑定を依頼した機関に了解を取り付けた上で、機関名を公表することを検討している」(イーバンク銀行広報)という。
イーバンクでは、「正直、当惑している。今後の対応は検討中」だとしている。
関連情報
■URL
ライブドア
http://www.livedoor.com/
イーバンク銀行
http://www.ebank.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2004/03/31 20:23
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