著名MacintoshユーザーグループのSpymac Networkは5日、同社の無料メールアカウントのストレージ容量を1GBに拡大すると発表した。1日には米Googleがストレージ容量1GBのメールサービスをテストしていることを発表したばかりだが、正式なサービス開始はSpymacが世界で初めてになる。
Spymacのメールサービスでは、WebまたはPOP3でメールアカウントにアクセスできる。Webメールを使用する場合は、JavaScriptとcookieに対応している必要がある。実際に使用してみたところでは、サブジェクトなどで日本語を使用できないが、HTMLメールを利用する場合には本文に日本語を表示できるようだ。同社では現在IMAPメール機能を開発しており、これにより1GBのメールスペースをさらに有効に使えるようになると説明している。
アカウントを取得するには13歳以上であるという以外には特に条件はない。Macユーザーのコミュニティではあるが、Windowsなど他のOSユーザーでも利用することは可能だ。Spymacのアカウントをもらうと、同社のMacユーザーコミュニティのコンテンツやオークションにアクセスできるほか、バナー広告付きの100MBホスティングスペースも提供される。年間20ドル支払えば、バナー広告を取り外し、さらに余分のホスティングスペースを利用することも可能だ。同社の無料メールサービスはオークション手数料や広告、このような付加的な有料サービスでまかなわれている。
Googleがメールサービス「Gmail」のテストを発表して以降、メールサービスの保存容量に注目が集まり始めている。米Yahoo!も「Yahoo! Mail」サービスの有料会員に対して保存容量を拡張する計画を通知しており、今後、他のサービスでもこの流れは加速するものと考えられる。その一方で大量のメールを長期間にわたって保存することから、個人情報漏洩などのプライバシー上の懸念も指摘されており、現状では利用者が保存するメール内容を選別するなど、十分に自衛措置を講じる必要がありそうだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.spymac.com/news/index.php?contentid=274
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・ 米Google、無料Webメールサービス「Gmail」のベータ版~容量は1GB(2004/04/01)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/06 11:43
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