| P2P技術を使用した無料電話サービスを開発しているルクセンブルクのSkype Technologies S.A.は6日、PDAで使用できるようにアレンジした「PocketSkype」のベータ版の配布を開始した。
 
 PocketSkypeは、PocketPC 2003向けに開発されたソフトウェアで、Wi-Fiでインターネットに接続できる環境であれば、Windows版のSkypeと同じく無料電話、インスタントメッセージ、プレゼンスリスト、コンタクトリスト、グローバルディレクトリへのアクセスなどの機能を利用できる。
 
 現時点でのハードウェアの条件は、Wi-Fiを装備したPocketPC 2003搭載のPDAで、CPUは400MHz以上。電話機能を使用するためのヘッドセットが別途必要な場合がある。また、PocketSkypeを使用するためにはあらかじめWindows版のSkypeをダウンロードし、ユーザー登録(無料)をしておく必要がある。Windows版のSkypeとPocketSkypeのユーザーネームは同じものになる。
 
 PocketSkypeを開発した理由について、SkypeのCEOで共同創業者であるNiklas Zennstrom氏は、「Skypeを新しいプラットフォームに移植し、ユーザーに選択肢と自由度を提供することは我々の主要な目標である」とコメントしている。他のOSユーザーがSkypeを利用できるようになる日も近いかもしれない。
 
 なお、Windows版のSkypeは現在、日本語版が提供されているが、PocketSkypeは今のところ英語のみの提供となっている。
 関連情報
 
 ■URL
 ニュースリリース(英文)
 http://www.skype.com/company_news.html
 
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/07 12:38
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