Webサーバーに異常アクセスが集中した影響で、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のWebサイト( http://www.accsjp.or.jp/ )が3日以降、閉鎖されままの状況となっている。原因は、ウイルス「Antinny」の亜種に感染したマシンから大量のアクセスがあったためだという。
原因となっているウイルスは、P2Pファイル共有ソフト「Winny」経由で感染し、4月4日や5月5日、6月6日など“ゾロ目”の日になると「http://www.accsjp.or.jp」にアクセスし、感染マシンのレジストリなどから取得した個人情報などの送信を試みるのが特徴だ。
ACCSによると、5月5日を前にすでに5月に入ってからアクセスが増加し、サーバーのキャパシティを超過。通常の閲覧が不可能になったことから、3日の早朝にWebサイトを閉鎖した。7日に入ってアクセスの減少は確認されているが、7日夕方時点でまだ再開には至っていない。同Webサイトは4月4日の前後にも一時閉鎖されており、セミナーの参加申し込み受け付けなど、サイト上で提供していたサービスに支障が出ている。
6月6日など、今後も異常アクセスが発生するようであれば、サーバーのキャパシティの関係から同様に閉鎖して対応せざるをえないという。このウイルスが意図的にACCSのWebサイトを狙ったものである以上、異なるドメイン名でWebサイトを開設したとしても、それに対応するウイルスがすぐに作成されることが予想され、根本的な解決方法がないためだ。ACCSでは今後の対策として、異常アクセスの発生元となっているISPへの連絡を検討する一方で、Winnyユーザーなどにはぜひウイルス対策ソフトを適用してほしいと述べている。
関連情報
■URL
Webサイト閉鎖の告知
http://www.askaccs.ne.jp/news.html
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( 永沢 茂 )
2004/05/07 17:56
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