シマンテックは18日、2004年4月における月間「ウイルス被害ランキング」と「脆弱性ランキング」を発表した。ウイルス被害の1位は、国内、ワールドワイドともにウイルス「Gabot」が1位となり、前月1位だった「Netsky.D」は2位となった。
4月度の国内におけるウイルス被害ランキングは、1位がGabotで487件、2位がNetsky.Dで333件、3位がNetsky.Qで287件、4位がRedlofで248件、5位はNetsky.Pで247件となった。前月1位だったNetsky.Dは2位となり、前月の4位だったGabotが1位となった。
ワールドワイドのランキングでは、1位がGabotで13,814件、2位がNetsky.Pで8,659件、3位がBagle.Mで6,793件、4位がNetsky.Dで5,057件、5位がBugbear.Bで3,594件という結果となった。ワールドワイドでも前月2位のGabotが1位となったほか、前月8位のNetsky.Pが2位に入ったのが特徴的だ。また、日本ではランキング外のBagle.Mが3位に入っている。
Symantec Security Responseの星澤裕二氏は4月の傾向として、BagleやNetskyの被害報告が3月に続いて多い点や、亜種が増え続けている点を指摘。その要因として、被害者が対策を怠りがちで、多くのウイルスの影響を受けてしまっている点を挙げた。また、4月末に発生したウイルス「Sasser」を例に挙げ、脆弱性発見からウイルス発生までの時期が、Blaster発生時の約1カ月からSasserでは2週間に短縮されたことを懸念し、ユーザーの早急なパッチ適用を呼びかけている。
関連情報
■URL
シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
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( 大津 心 )
2004/05/18 12:57
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