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IPAの5月度ウイルス届出状況は5,439件、4月から35%の増加


 情報処理推進機構(IPA)は3日、4月のウイルス届出状況をまとめた。届出件数は5,439件に達し、4月の4,028件から35%も増加した。もっとも多かったウイルスは依然としてNetskyで、1,984件の届出があった。

 Netskyは6月2日までに29種類の亜種が出現しており、3月の1,795件、4月の1,767件に引き続き、高水準で推移している。2位はBagleで464件、3位はKlezで383件、4位はLovgateで268件、5位はMydoomで256件と続いている。ゴールデンウィーク中に出現した新種ウイルスSasserは29件で、23位に止まっている。

 なお、IPAの集計では、同一届出者・同一発見日・同一種類のウイルスの場合は、検出数が複数あった場合でも届出1件としてカウントしているという。検出数ベースで見ると、全検出数約336万4,000個のうち、93%にあたる312万9,374個がNetskyだった。

 同じくIPAが3日にとりまとめた5月の不正アクセスの届出件数は96件で、4月の55件から74.5%増加した。アクセス形跡(未遂)が88件、ワーム形跡が2件で、被害届出のあったのは6件となっている。内訳は侵入が3件、メールアドレス詐称が1件、不正プログラムによる被害が2件だった。

 IPAでは、「Internet Explorerのスタートページがアダルトサイトに変わっていた」「掲示板のリンクをクリックしたら、次々と新しいページが開き、終了できなくなった」という相談が引き続いて多く寄せられているとしており、Internet ExplorerのActiveXコントロールの設定の変更方法を説明するとともに、Webサイトのリンクを安易にクリックしないなどの対策を呼びかけている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2004/06outline.html

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( 永沢 茂 )
2004/06/03 16:11

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